会話が途切れて気まずい人へ送る、オススメの考え方と対処法
会話が途切れるという悩み
今回の記事は以下の内容を中心にお送りします。
- ・会話が途切れることへの考え方
・会話が途切れそうな時の対処
会話が途切れて気まずい思いをしている、会話を途切れさせてしまう自分が嫌になっているという人は続きをどうぞ~
「目次」クリックで開閉します
会話が途切れることへの考え方
まず、会話が途切れてしまうことについて次の2つのことをお伝えしたいと思います。
- 相手も同じ考えを持っている可能性
- 一方のせいにすることは不可
それぞれ詳細説明していきます。
①相手も同じ考えを持っている可能性
会話が途切れることを自分のコミュニケーション能力が低いせいだと責めてしまう人もいるかもしれません。
ですが、もしかすると相手のほうも同じことを思っている可能性はないでしょうか。
こちらが「会話が途切れてしまった…。自分といると退屈させてしまって申し訳ないなあ」と思っているのと同じように相手も思っているかもしれません。
ですから、会話が途切れたからといって自分ばかりを責めてしまうのはやめましょう。
②一方のせいにすることは不可
人によっては「会話が途切れて退屈だから」「会話が弾まなくてつまらないから」という理由で相手から距離を置かれてしまう人もいます。
ですがそれはそれで構わないと思います。そういう傲慢な人は離れてもらっても結構じゃないでしょうか。
なぜなら会話が途切れるというのはどちらか一方の責任ではないからです。
会話が途切れる状態というものは「両者とも言葉を発しない」という状態になって初めて成り立ちます。
ですから会話が途切れたからといって、どちらか一方が責任を感じる必要なんてありません。ましてや会話が途切れたことを「相手が話していて退屈な人間だから」、というように責任転嫁してしまうのはもってのほかです。
会話が途切れるのはどちらか一方が悪いわけではありません。
途切れるのが嫌なら自分が話題を振ればいいだけの話です。自分は話題を振らずに、会話が途切れたのを相手に責任転嫁している時点で傲慢な人物と言っても過言ではありません。
会話が途切れる場合に限らず、身の回りの良くない状況を他人のせいにするような人とは距離を置いてもいいと思います。自分は反省せず他人のせいにするような人とつきあいを続けていると結局はこちらが我慢を強いられることになってしまい、疲弊してしまうからです。
会話が途切れたことについて自分ばかりが悪い、と考えなくていいのです。
沈黙の時間ができたとしても、それを自分や相手のせいだと考えないようにしましょう。
会話が途切れそうな時の対処
よくない対処:自分ばかり話す
会話が途切れるのが気まずいからといって場をもたせるために、自ら優先して話し続けようとする人がいますが、あまりいいこととは言えません。
理由は3つです。
- ①無理をしているから
②相手の話す機会を奪っているかもしれないから
③心が通い合っていないから
①無理をしているから
相手に何か伝えたいという気持ちがある上で話し続ける場合と違って、単に「途切れると気まずいから」という理由で話し続けるというのは無理をしている状態です。
無理をして会話を途切れさせないようにしているので、話し続けていてもどこか虚しさを感じたり心理的に疲れを感じます。
相手にとっても無理をしていることはなんとなく伝わるので、違和感を覚えさせてしまいます。
②相手の話す機会を奪っているかもしれないから
会話を途切れさせないために率先して話し続けようとする行為は自分にとっては気づかいのつもりでも相手にとっては違うかもしれません。なぜなら自分は場をもたせているつもりでも、相手の発言の機会を奪っている可能性もあるからです。
本当は自分だって意見を言いたいのに相手がずっと喋り続けるものだから、相手の話に割り込むのも失礼だと思って話を切り出すタイミングがつかめず結局黙るしかできなかったという人もいます。
よかれと思って話を続けようとする行為が却って相手の発言の機会を奪うという思いやりのない事態を引き寄せてしまうのです。
たとえ、気づかいのつもりだったとしても相手にその意図が伝わらなければ、率先して話し続ける姿は「自分ばかり話す人」として相手の目に映ります。
③心が通い合っていないから
会話が途切れないように一方が話し続けている状態というのは、お互いに心が通い合っていません。
会話はお互いに考えや意見を投げて受け取る、つまりキャッチボール状態になって初めて互いに心が通い合っていると言えます。
片方だけが話し続けている状態というのはキャッチボールではありません。一方的にボールを相手にぶつけているようなものです。
自分ばかりが話していて相手はただ聞くだけといった状況は考えや意見のやり取りにならないので心が通い合っていません。
よい対処:沈黙をプラスへ活かす
会話が途切れることによって生じる沈黙は、無理になくそうとするのではなくプラス方向に活かすほうがお互いに気持ちのいいコミュニケーションになります。
「会話が途切れる」といった、よくない状況をプラス方向へ変えることについては下記の記事でも話題にしています。
では、会話が途切れる状態はどのようにしてプラスへ活かせばいいのでしょうか。
結論から言うと、会話が途切れた状態は自分や相手の意見をまとめたり噛みしめる時間として使うことをオススメします。
会話が途切れる時間、つまり沈黙の時間は人間関係を深めていく上で必要なエッセンスだと言えます。なぜなら自分も相手も何も話さない、そういう空白の時間が存在することによって相手の話を咀嚼したり自分の考えを見つめ直すことができるからです。
実際に口に出す前に考えをまとめたい人間にとって沈黙の時間はありがたいものです。
特に一部の発達障害の人や内向型人間の場合、考えをまとめるのに静かな時間が必要なことがあります。
発達障害の人の中には、自分の考えをまとめつつ相手の話もちゃんと聞くというのを苦手に感じる人も多いのではないでしょうか。相手に一方的に話されてしまうと話を聞くことに意識を集中させなければならず、自分の考えをまとめることができません。
そして考えがまとめられないから結局、話すタイミングを逃したりしてフラストレーションを溜め込んでしまいます。
また、すぐに言葉に出てこないタイプの人もいて、こういう人は自分の考えを頭の中でまとめる時間が多少必要です。内向型人間と呼ばれるような人がこのタイプに該当します。内向型人間についての説明は今回は省略しますが、気になる方は
『内向型人間のすごい力 静かな人が世界を変える』
『内向型のままでも成功できる仕事術』
あたりを読んでいただければ内向型人間について概要を掴むことができるので読むことをオススメします。
聞きながら考えをまとめるのが苦手な人、考えをまとめる時間が必要な人の存在を考えると、会話が途切れる時間はむしろあったほうがいいと言えます。その時間を使って考えや意見をまとめることができるからです。
沈黙を気まずいと考えるのではなく、互いに自分や相手の意見をじっくり噛みしめる時間として使ってみてはいかがでしょうか
まとめ
今回は「会話が途切れること」という話題で記事をお送りしました。
- 自分や相手、どちらか一方のせいではない
- 沈黙の時間を自分や相手の意見をまとめたり噛みしめることに使う
今回の記事がきっかけで会話が途切れることについての皆さんの考え方が良い方向へ変わってくれたら幸いです。
この記事は以下の情報を参考にして執筆しました。
『ゆったり生きる「踊り場」の見つけ方』
『内向型人間のすごい力 静かな人が世界を変える』
『内向型のままでも成功できる仕事術』