悩みを利用して自分の思考の癖を把握しよう
こんにちは。みなさんは何か悩みや困りごとが発生しちゃったとき、どうしていますか?おそらく大半の人は、解決のために右往左往しているかと思います。考えても仕方ないから、と悩むのをやめてる人もいるかもしれませんね。
解決か、無視か。
悩みに対する行動って大抵このどちらかです。
ここで質問です。悩みが解決した後、あるいは悩むのを放り出した時、振り返りってしていますか?
「もう解決したことだから悩んでいたことなんて考えなくていい」
このように考えている人がほとんどだと思います。
ですが、悩みや困りごとって実は自分の考え方や行動の癖を知るための材料として利用できちゃうんですよ。
自分の癖がわかれば、対策を講じることができます。
対策があれば、次に同じような困りごとが発生したときにどうすればいいかわかるのでどっしり構えることができます。
では、どうしたら悩みを自分の癖を知るための材料にできるのか、以下お話していきたいと思います。
悩みを言葉にする
自分の考え方や行動の癖を知るためには、悩みを細かく言葉にすること。
これが必要です。
ある本に「能動的にカウンセリングを利用する方法」の一つとして、次のようなことが書かれていました。
自分が当たり前にやっていること、思っていることでも周囲の人から見たら特異な場合があるそうです。
普段から自然とやっている思考や行動は自分では正しいと思っていても他人から見ると実はおかしい、なんてことがあるのです。
ものの見方、考え方は人それぞれ違います。だから自分にとっては正しいと思っている考え方が周囲にとっては間違っている、あるいは歪んでいるといったことがあります。
悩みや困りごとが発生したときの状況を言葉にすることで自分がどんな考え方をするのか、ということをカウンセラーに伝えることができる、ということが書かれていました。
カウンセラーへの相談に限らず、困りごとの詳細を言葉にすることは自分の考え方や行動の癖を把握するのに使えるはず。私はそう思いました。
自分の考え方の癖を少しでも把握することができれば、改善するために対処法を考えたり、次に似たようなことで悩む、といったことを避けることができます。
私の例で恐縮ですが、「困りごと」の詳細を次のように言語化してみました。
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【困りごと】
新しく勉強を始めたいと思っているが、今まで勉強したプログラミングをさらに極めるか、それともデザインの勉強を始めたほうがいいのか
…ということを朝8時から11時まで悩んでいた。【状況】
・朝食の皿出したまま、部屋散らかったまま
・在宅学習しなければいけない時間だったのにネットで悩みに関することを検索
上記のように困りごとの内容だけでなく、その時の状況も、言葉にしました。それによって、
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・自分は何か気になることがあると他にやるべきことがあるのに気になっていることに意識を集中させてしまう ・他人(特にネット上)の意見を鵜呑みにしてしまう傾向がある。自分の考えに自信が持てないのかもしれない
といったことがわかりました。
これらの行動や思考はあまり良いものとは言えません。ですが、言葉にしたことで自分がやってしまいがちな「良くない行動/思考」を把握することができました。
自分の良くないところが具体的にわかったので、対処法を考えることができます。
例えば、気になっていることに意識を集中させすぎて他のことがおろそかになってしまう、という行為に関しては「タイマーをセットして長時間考えすぎるのを止める」といった対処法が考えられます。
次からは、この対処法を実行すれば何時間も悩みに集中しすぎてしまう、といった行動をやめることができそうです。
悩みや困りごとは解決することが一番ですが、それだけでなく自分の行動や考え方の癖を知るために利用することができます。
自分が普段やりがちな良くない行動や思考をはっきりと把握することで対処法を考えることができ、次の失敗を防ぐことができるのです。
まとめ
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悩みや困りごとは自分を良くない癖を把握する材料になる
方法:悩んでいた時の状況を細かく言葉にする
効果:自分の良くない癖について対策を考えることができる
悩みは解決してハイ終わり、ではなく自分の癖を発見するために利用すれば今後の生活にきっと役立ちます。ぜひ試してみてくださいね。