【発達障害】言い方ひとつで印象は変わる!遅刻しがちな人にオススメの裏ワザ
いくら気をつけても遅刻してしまう!
今回の記事はそんな人、特に遅刻が多い発達障害の人に向けてお送りします。
遅刻がほぼ確実だろう、という場合、相手に連絡を入れますよね。その際、何分遅れるのか伝えるかを伝える際に使える裏ワザを紹介します。
その裏ワザとは、
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あえて予想よりも5~10分多めの時間を伝える
というものです。
この裏ワザを使えば、相手に好印象を与えることもあります。
今回の記事はこんな人にオススメです。
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・気をつけていても遅刻をしてしまう
・発達障害があり、遅刻しがち
遅刻をすることで困っている人、あるいはこの話に興味がある方は以下お進みください。
「目次」クリックで開閉します
発達障害者は遅刻してしまいがちです
発達障害者の遅刻は障害特性によるもの
発達障害がある場合、遅刻が多くなりがちです。
遅刻してしまう背景には発達障害の特性が絡んでいます。
ADHDの人は、「不注意」「衝動性・多動性」といった特性を持っています。
この特性のため、一つのことをやり始めると、そのことで頭がいっぱいになりやらなければならないことや用事を忘れてしまう傾向があります。
活動の切り替えが苦手なせいで今やっていることにばかり意識が向いてしまい、「待ち合わせ場所に行く」ということが頭から抜け、結果遅刻してしまうというわけです。
一方でアスペルガー(ASD)の場合は、「想像力の不足」「独自のこだわり」といった特性があるため、目的地までにかかる時間やルートといった、現実的な段取りを考えられず、遅刻してしまいがちです。
ある程度の工夫で遅刻を防ぐこともできる
障害の特性のために遅刻して深刻な問題にまで発展しているのが発達障害者です。
であるならば、いくら頑張っても遅刻は仕方がないか、というとそうでもありません。
例えば
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・タイマーを使って時間が来たら待ち合わせ場所に行くのを思い出すようにする
・乗換案内アプリを使ってあらかじめ時間に間に合うような移動手段を調べる
・待ち合わせ時間よりも早めに行動する
というように自分なりに遅刻しないで済むように工夫できます。
実際私も、アスペルガーの特性で「時間の見積もりが下手」だったので経路案内の到着予想時間よりも1時間前に到着するつもりで行動したところ、ほとんど遅刻することがなくなりました。
待ち合わせ時間や予想時間よりも余裕を持って行動することの効果を実感しました。
発達障害者は特性上、そうでない人に比べて遅刻をしてしまう傾向がありますが、少し工夫した行動をすることで遅刻を防ぐことができます。
遅刻する時の裏ワザ!【遅れる時間を多めに言う】
とは言え、いくら工夫してもどうしても遅刻してしまう!という人や、いつもは遅れないけれど今回だけは遅刻する、といった場合もあるでしょう。
そこで、遅刻してしまった、あるいは遅刻がほぼ確実で相手に連絡を入れる際のちょっとした裏技をご紹介します。その裏技とは、
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予想時間よりも5~10分プラスして遅れる時間を言う
というものです。
例えば、友人と待ち合わせしていて遅刻がほぼ確実で、約束の時間よりも8分遅れそうな場合を想像してみてください。
この時、なるべく短い時間を言ったほうがいいと考え、「5分遅れる」と言うかもしれません。
しかし、「5分遅れる」よりも、「18分遅れる」と言ったほうがいいです。
また、予想どおり「8分遅れる」と言うよりも、やはり「18分遅れる」と、多めの時間を申告するのがオススメです。
その理由は2つあります。
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1つは相手に期待よりも現実を良く見せることができる、いうものです。
人は、自分にとって良いことや得になることを期待している時、現実が期待よりも悪ければ落胆したり失望してしまいますが、期待よりも現実が良い場合は落胆や失望もせず、こちらを評価してくれる可能性もあります。
待たされる側になって考えてみてください。
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①「5分遅れます」と言われたが、実際には8分遅れだった
②「8分遅れます」と言われ、その通り8分で来た
③「18分遅れます」と言われたが、8分で来た
一番好感を持てるのはどのパターンでしょうか?
①の場合、聞いた時間よりも多く待たされています。
「待つのは5分だけで済むだろうな」と期待していたのに、実際は8分待たなければなりませんでした。これは期待よりも現実が悪かった、というパターンです。思っていたよりも長く待たされたのでちょっと嫌な気分になるかもしれません。
次に②の場合を考えましょう。これは申告どおりの時間で相手が到着しています。
期待と現実が一致したパターンです。この場合は、①のパターンとは違って失望したり落胆させる、ということは無いでしょう。
申告する時間と実際に到着する時間が一致するのが確実であれば、②のように連絡をするのもいいでしょう。
ですが、③のパターンだと相手に与える印象がもっと良くなります。
なぜなら③の場合、現実よりも期待のほうが大きくなるからです。
待たされる立場から考えると、「18分も待たなければいけないのか」と思っていたのに、実際には8分で来てくれたということになります。
期待よりも現実が良かったので「思ったよりだいぶ早く来たな」と好印象を持ってくれるかもしれません。
このように、言い方ひとつ変えるだけで相手の、こちらに対する期待を下げ、現実を良く見せることができるというわけです。
遅刻する際に予想よりも多めの時間を申告する理由はもう一つあります。その理由とは、
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多めの時間を言っておくことで逃げ道を作ることができる、というものです。
例えば「8分遅れる」と言って現実もその通りになれば問題ありませんが、必ずしも予想どおりになるとは限りません。
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特に「段取りが苦手」「想像力不足」「時間の見積もりが自分流」といった特性を持つアスペルガーの場合、相手に申告しておいた時間よりもさらに遅れてしまう可能性が充分あります。
そこで、予想よりも遅れてしまうことを見越して、あえて多めの時間を言うわけです。
多めの時間を言っておけば、相手の期待を下げることもできますし、予想よりも遅れてしまった時に備えて保険になりますし、気持ちに余裕も生まれてきます。
遅刻をした時点で相手に迷惑をかけてしまっているかもしれないのは否定できません。
しかし、その上でどんな言い方をすれば相手をがっかりさせずに済むか、というのも人づきあいで大切なことだと思います。
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現実は同じでも、相手(待たされる側)が聞いたときにどんな言い方をすれば嫌な気分にさせずに済むのかというように相手の立場を考えた言動をしてみてください。
まとめ
【裏ワザ】
遅刻がほぼ確実と思ったら待ってもらってる相手には
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予想時間よりも5~10分プラスして遅れる時間を言う
(解説)
予想よりも多めの時間を言うことで相手の期待を下げ、現実をよく見せることができる
(効果)
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・相手をがっかりさせずに済む
・予想が外れたときの保険になる
ここまで遅刻をしそうな場合に、あえて多めの時間を言うことで相手の期待を下げる裏技を紹介してきました。
しかし、これはあくまでも裏ワザです。基本は工夫して遅刻しないように注意することを目指してください。
また、遅刻が確実と思ったら、まずは謝罪の言葉を伝えましょう。謝罪の前に遅れた原因をあれこれ言ってしまうと言い訳している、自己保身だと解釈されかねません。
遅刻に関しては、基本は工夫、今回の裏ワザはあくまでも裏ワザということで使ってみてくださいね。
この記事は以下の情報を参考にして執筆しました。
『誤解されない話し方』
『ちょっとしたことでうまくいく発達障害の人が上手に暮らすための本』
『発達障害 生きづらさを抱える少数派の「種族」たち』