出世や評価のために「仕事ができます」アピールしたほうがいい?
仕事で成果は出していると思うんだけど
上司が評価してくれない。
自分が出世できない、評価されないのは
アピールが足りないからではないか…
でも自分を売り込むのが苦手。
会社で働いている人、このような悩みを抱えたことはありませんか?
今回の記事では、
- 仕事できるアピールをするのが苦手。
でも出世のためにはアピールしたほうがいいのか?
…といった悩みを持つ人に向けて記事をお送りしたいと思います。
結論:できるアピールはしないほうがいい
【理由】
- できるアピールをするのは仕事ができないタイプが多く、周囲から面倒くさい奴だと思われるから
・「できるアピール」をするのは仕事ができない、とは?
・なぜ周囲から面倒くさいと思われるのか
…を掘り下げたいと思います。
「できるアピール」をするのは仕事ができない人
できるアピールする人→自分の能力の現実認識が甘い
できるアピールをする人物は仕事ができない場合が多いと言われています。その理由は、彼らが自分の能力に対して甘い認識をしているからです。
能力の現実認識が甘い人の特徴
「できるアピール」をする人は自分の能力に対して甘く認識するので次のような特徴を持っています。
- ・仕事ができないという自覚がない
・できないこともできると思い込んでしまう
・自分はまだまだ能力開発しなければいけないという事実に気づかない
・他の人に重要な仕事を回すと不満を溜め込み、逆恨みをする
なぜ現実認識が甘いのか
- 認知能力(=物事を理解する能力)が低いから。
認知能力が低いと、自分の能力が低い、つまり仕事ができないということに気づく能力さえも低くなります。
これは「ダニング=クルーガー効果」といって、能力の低い人ほど自分の力を過大評価する傾向があるというものです。
要するに、自分は仕事ができている、と思っていても、それは過大評価であるかもしれないというわけです。
自分は仕事ができる人間だ
- →実際にはできていないのに、「自分はできている」と思い込んでいる可能性あり。(現実認識の甘さ)
でも本人の認識では「自分は仕事ができる」なのでアピールする
こういう意味で「自分は仕事ができる」アピールをする人は実際には仕事ができていないタイプである、というわけです。
出世には上司にアピールすることが必要、と思うかもしれませんが実際に実力がなければ他の人に尻拭いしてもらうことになったり、自分の実力を認識できていない奴だと思われるので、アピールするのは逆効果です。
でも、本当に仕事ができる人が
アピールする場合もあるんじゃないの?
…と思った方もいるかもしれません。
しかし、本当に仕事ができる人は「できるアピール」はしないものです。
本当に仕事ができる人→できるアピールはしない
できるアピールをしない理由
- ただでさえ妬まれやすいのでアピールをすると嫌味に思われてしまい、反発を食らうから。
仕事のできる人は、これまで妬みによって言われのない攻撃を受けたり、足を引っ張られるような経験をしてきたため、あまり目立たないように謙虚な態度を取るようになります。嫉妬の対象にならないように、「できるアピール」をしないようにするのです。
本当に仕事ができる人の行動
本当に仕事ができる人は次のような行動をとる傾向があります。
-
①自分の弱点を素直に受け入れることができる為、人の言うことに過剰に反応しない。自分の弱点をネタにして笑いを取ることも。
②知識不足で失敗した場合、「こんなことにならないようにもっと知識を身に着けよう」と、自分の知識不足を冷静に認め、精進する
このように仕事のできる人は自分に足りない部分を認めて改善しようとするので更に仕事のできる人物になります。
その結果、「できる人物」であることを周囲がわかってくれるので、わざわざアピールする必要はないというわけです。
- ・嫉妬対策
・アピールしなくても周囲がわかってくれる
という理由から、仕事のできる人は「できるアピール」をしない、というわけです。
できるアピールする人→なぜ周囲から面倒くさい奴だと思われるのか
できるアピールする人は自分の実力を甘く認識するので、実際にはできないのに仕事ができるとアピールするので周囲が後で尻拭いする事態になります。
実はこれ以外にも、できる人アピールの面倒くさいところがあります。以下の2つです。
- ・他人に対してやたらと偉そうな態度をとる
・思うように評価されないと相手に対して攻撃的な態度をとる
以上のような点から仕事ができるアピールをする人は面倒くさいと思われてしまいます。
他人に対してやたらと偉そうな態度をとる
仕事ができないのに「できるアピール」をする人は、自分の能力を自慢したり、優れているところをアピールするといった、傲慢な態度を取ります
しかし実際に仕事ができる人は謙虚で、かつ嫉妬されることを避けたいと思っているので、わざわざ自分の実力を自慢したり、自分が優れていることを主張したりしません。
このことから、自慢したり他人に対して優越的な態度をとるような人は仕事ができないと言えます。
偉そうな態度を取られるだけでも問題アリなのに、「できるアピール」をする人は実際には仕事ができないことが多いので余計に面倒くさい人だと周りから思われてしまいます。
思うように評価されないと相手に対して攻撃的な態度をとる
また、「できるアピール」をする人は自分の弱点を指摘されたり、自分の優れているところを認めない相手に対して攻撃的な態度をとるといった特徴があります。
人から自分の至らない点をちょっと言われると過剰に反応してしまい、相手にはそんなつもりがなくてもバカにされたと思い、怒ったり不機嫌になったりします。
傷つけるつもりで指摘したわけではないのに過剰に反応して攻撃的な態度をとってしまうので周りから面倒くさい人だと思われてしまいます。
面倒くさい行動の理由
上記のように、「できるアピール」をする人が面倒くさい行動をとってしまうのは心の中に自分の実力不足に対する不安があり、その不安を周りに知られたくないという思いが原因です。
本人は、自分のほうが他人よりも優れていると思っているのですが、心のどこかでは自分には弱点があることをわかっていて、自信を持てないのです。
自分に自信がないことや、弱点を他人に知られてしまうと見下されるのではないかという不安があるのでその不安を悟られないように偉そうな態度をとったり、弱点を指摘した人に攻撃的な態度をとるというわけです。
まとめ
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【結論】
会社では、できるアピールはしないほうがいい
【理由】
- できるアピールをする人は自分の実力を過大評価するので仕事ができないタイプが多く、また、心の中にある自信のなさを隠すために偉そうにしたり攻撃的な態度をとるので周囲から面倒くさい奴だと思われるから。
「出世のためには自分をアピールしなければいけない」と考えてしまうかもしれませんが、記事内でも言及したとおり、実力が伴っていないのに「できるアピール」をすると周りからは面倒くさい奴だと思われ、評価が下がってしまいます。
自分の実力をアピールすることよりも、まずは与えられた仕事を着実にこなしていくようにしましょう。そうすれば自ずと真の実力が身につき、周りから評価されるようになるはずです。
今回の記事によって「上司に自分の仕事ぶりが伝わっていない気がする」といったことを考えている人の悩みが少しでも解消できれば幸いです。