Paidyだけじゃない!発達障害の人がネット通販での詐欺を防ぐためには○○を捨てよう
Paidy絡みで詐欺にあった人のニュースが先日話題になりました。
- 購入者(被害者)がメルカリで商品代金を出品者に支払ったところ、後日Paidyからも請求が来て、二重に代金を支払う義務が発生したというものです。
Paidy及びメルカリに限らず、ネット通販では詐欺にあう可能性が0ではありません。
発達障害の人の中には、思い込みが激しい人もいるので特に詐欺トラブルには要注意です。うっかり騙されてお金を無駄にしてしまった!なんてことにならないように発達障害の人向けに、ネット通販での詐欺を避ける方法を記事にしました。
特にネット通販で何かを買う立場になった時の対策を紹介しています。
この記事のメリットは次の通りです。
- ネット通販の詐欺から身を守ることができる→金銭トラブルに巻き込まれない!
普段から思い込みが激しく、詐欺にあうのが怖い/不安という方、この話に興味のある方は続きをどうぞ~
「目次」クリックで開閉します
【対策】思い込みを捨てよう
発達障害の人がネット通販の詐欺にあわないようにするために、まず必要なのが
-
思い込みを捨てる
ということです。
詐欺にあう人の心理として
自分は大丈夫
という思い込みがあります。
人それぞれ強弱はありますが、発達障害の人の場合、少々思い込みが激しい面があるようです。
この思い込みが激しいという特徴によって、
自分は詐欺にあうわけない
と、思い込んでしまったり
相手は良い人!詐欺じゃないはず!
と思い込んで、結局詐欺にあい、痛い目を見る…なんてこともあります。
発達障害の人がネット通販を利用する場合、
- 元々、思い込みが激しいところがある
という特性をいつも頭に入れておいたほうがいいでしょう。
そして詐欺にあうのを避けるためには「自分は大丈夫」「この相手なら安心」という思い込みを捨てることをまず、心がけてください。
思い込みを捨てるための方法2つ
とは言え、他人を騙すような人間で明らかに怪しい!という人は滅多にいません。
一見すると無害で良い人のようですが、それは仮面をかぶった姿です。
ですが気がつかず騙されてしまうのが詐欺の怖いところです。「良い人そう」という雰囲気にのまれて「詐欺にあうわけない」と思い込みを持ってしまいます。
では、どうやって思い込みを捨てればいいのか。方法は次の2つです。
- ①「絶対はない」と疑う
②相手にとってのメリットを考える
それぞれ説明していきます。
思い込みをなくすには:①「絶対はない」疑う
ネット通販での思い込みをなくすには疑うことが必要です。特に
- 「絶対」は絶対にない
ということを覚えておかなければなりません。相手がちゃんとした人物のように思えても、「この人とネット通販して本当に大丈夫かな?」と疑う癖をつけたほうがいいです。例えば、
- ・フォロワーが多いから信頼できる
・高評価をいくつもつけられている人だから大丈夫
と無条件に思い込みを持ってしまうと詐欺にあう可能性が高くなります。
確実に信頼できそうな相手でも絶対安心できる保証はありません。その例として、詐欺とは違うものですが、森永ヒ素ミルク中毒事件を紹介します。
事件の概要は以下の通りです。
森永ひ素ミルク中毒事件とは
昭和30年に森永乳業株式会社徳島工場製造の調製粉乳にひ素を含む有毒物質が混入したことに起因して、近畿、中国地方を中心に乳幼児に数多くのひ素中毒患者が発生した食中毒事件です。
昭和32年3月現在で、患者数は、約12,300人にのぼり、そのうち130名の方が亡くなられました(平成27年12月末現在の被害者数は、13,442人)。また、事件の影響で、現在でも数多くの方々が知的発達障害や身体障害など、支援を必要とする状態にあります。
(厚生労働省のHPより)
森永乳業といえば、誰もが知っている企業ですよね。
それに売ってあるミルクの中に有害なものが混入しているなんてまさか思わなかったでしょう。
この事件のように、「有名企業だから安心」「普通に売っている商品だから安全」などの思い込みが通用しない場合もあります。「絶対」に大丈夫、「絶対」に安心がいつでも当てはまるとは限らないのです。
何でもかんでも疑うのはよくありませんが、思い込みが激しい発達障害の人は特に気をつけて「本当に大丈夫?」と疑う癖をつけたほうがいいでしょう。
思い込みをなくすには:②相手にとってのメリットを考える
ネット通販、特にメルカリなどのフリマアプリは欲しいものが安くで手に入ることもあるのでお得ですよね。
ですが、ネット通販での思い込みをなくすには自分にとってのこうしたメリットだけでなく、相手のメリットも考えてみてください。
相手のメリットがこちらのデメリットになることもある
メルカリなどのネット通販は出品者側にとって商品を売るまでのハードルが低いといったメリットがあります。
ですが、この出品者にとってのメリットが、購入者にとってのデメリットやリスクに繋がることもあります。
商品を売るまでのハードルが低いということの例として
- ・お互いに顔が見えない状態で取引できる
・自分の素性を細かく明かさなくてもいい
といったメリットが出品者側にはあります。
ですが、この出品者にとってのメリットが、購入者にとってのデメリットやリスクに繋がることもあります。
素性を詳しく明かさなくても出品できる、ということは
逆にいうと、購入者側にとっては
- どこの誰かわからない相手とネット通販するリスクがあるということになります。
もしも詐欺にあったとしても相手がどこの誰なのか、よくわからないので泣き寝入りする羽目になるのです。
相手にとってのメリットが自分にとってのデメリットに繋がらないか、理解した上でネット通販は利用すべきです。
やはり「絶対」はない
個人間でのやり取りではなく、間に企業(メルカリなど)が入っているからトラブルが起こるはずない、と思い込みを持ってしまうのは少々危険だということも合わせてお伝えしておきましょう。
なぜなら先に紹介した森永ヒ素ミルク中毒事件のように、大企業でさえも絶対に信頼できるとは限らない事件が起こっているからです。
最初のほうでお話した通り、「絶対大丈夫」ということはありません。
- ・「絶対はない」と疑う
・相手にとってのメリットを考える
といった方法を使って思い込みを捨てることが大切です。
周囲に一言伝えておく
ここまで、発達障害の人向けにネット通販で買う立場になった時の詐欺にあわない対策をお伝えしました。
どうしても思い込みをしてしまいそうだ、自分の判断に自信がないという人は買うことを相手に伝える前に周囲に言っておくのがオススメです。
相談という形でも、雑談程度でも構わないので
ネット通販で◯◯さんから限定グッズ買おうと思ってるんだ
と誰かに話しておけば、聞いてくれた人と情報共有したことになり、
その人って確か昔、詐欺でやらかした人じゃん!今は名前変えてるけど
といった情報をくれるかもしれません。
発達障害の人の場合、自分が持っている情報だけで物事を判断しがちなところがあります。
その結果、間違った思い込みをしてしまうのでネット通販で何か買う場合は誰かと情報共有するのがオススメです。自分一人で判断するよりも失敗するリスクが減ると思います。
まとめ
発達障害の人がネット通販で何かを買う場合は
-
まずは思い込みを捨てる
ことが大切!
思い込みを捨てるためには
- ①「絶対はない」と疑う
②相手にとってのメリットを考える
ことが有効。
この記事が皆さんにとって詐欺の予防になったら幸いです
この記事は以下の情報を参考にして執筆しました。
『情報から真実をすくい取る力』