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言いたいことがうまくまとめられない人は5W1Hで頭の中を整理しよう

 

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言いたいことが上手く相手に伝えられず、
誤解されたり真剣に話を聞いてもらえない

といった経験をしたことはありませんか?

 

発達障害の人の中には自分の言いたいことや要点をまとめることができず、思っていることを上手く言語化できない人がいます。

私も医師から話をまとめる能力の低さを指摘されたり、職場で上司から「何を言いたいのかわからん」と言われたこともありました…(汗)

 

話をまとめることが苦手なままだと、自分の意見が軽視されたり、正しいことを言っても正しいと判断されません。なぜなら、話が整理できていないと、相手からは取るに足らない人間のように認識されてしまうからです。
大したことない、もっと言えばどうでもいい人間のように思われるのでいくら正論を言っても軽く扱われてしまいます。

 

話の内容自体が論理的に正しいかどうかも、もちろん重要です。
ですが言っていることが正しいと思ってもらえるかどうかは印象によって決まります。

 

あなたの話が正しい、つまり信憑性がある、と相手に思ってもらうためにも話をまとめる力をつけることが必要です。


今回の記事では話をまとめるための方法を紹介していこうと思います。

今回紹介する対策を使えば、自分の言いたいことをまとめることができるので相手に正確に意図を伝えることができるようになります。その結果、すれ違いや誤解を避けることができるだけでなく、あなたの話を信頼してもらえるようになります。

 

要点がまとめられなくて言いたいこととが相手に伝わらない…と普段から悩んでいる人、あるいはこの話に興味のある方は続きをご覧ください。

 

「目次」クリックで開閉します

【対策】5W1Hで頭の中を整理しよう

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言いたいことを相手に正しく伝えるためには、話をまとめる力、すなわち話を整理する力が備わっていなければなりません。


話を整理するためには自分が思っていることを正確に言葉や文章にできるかが鍵となります。自分の思考を正確に言語化するためにオススメの方法は

  • 5W1Hを整理すること

です。

 

すでにご存知の方が多いと思いますが、5W1Hについて説明します。
5W1Hとは

  • Who (誰)
    Who (誰)
    What (何)
    When (いつ)
    Where (どこ)
    Why (なぜ)
    How (どのように)

を意味しており、この6つを明確にすることで客観的に話をすることができると言われています。

日本には「あえて口に出さないのが美徳」「以心伝心」といった文化があるので、実際の会話で「誰が/何を/いつ/どこで/なぜ/どのように」を無理に入れる必要はありません。


しかし、自分の頭の中で言いたいことを整理するなら5W1Hを使うのをオススメします。

 

実際に5W1Hを使うと、無駄なことまで話そうとしていたことに気づかされます。
例をあげてみましょう。

  • 昨日、「年も明けたことだしおみくじ引きに行きたいな」と思い、近所にある神社に初詣に行こうと思いました。
    その神社を選んだのは家から歩いていける距離だったからです。
    しかし、家を出る前にネットでその神社が何の神様を祀っているか調べたところ、自分の求めているご利益とは少し性質が違うことがわかりました。
    仕事運や商売、ビジネスにまつわる神様だったらいいなと思っていたのですが、その神社の神様は船や飛行機の旅の安全を加護しているようでした。
    仕事運とはあまり関係なさそうだ、と思ったので結局神社に行くのはやめて家で過ごしました。

以上は5W1Hを特に意識しないで、昨日のできごとを思ったままに書いたものです。
何が言いたいのかよくわからない文章ではありませんか?
話の中でどの部分が重要なのかいまいちつかめませんよね。


今度はいったん5W1Hを整理してみます。

  • Who 私
    What 初詣に行くのをやめた
    When 昨日
    Where 近所の神社に
    Why 神社の神様が仕事運にまつわる神様ではなかったから
    How ネットで神社のことを調べて 

 

これを元にもう一度文章を書いてみます。

  • 昨日、私は近所の神社に初詣に行くのをやめました。
    なぜならネットで神社のことを調べたところ、そこの神様が仕事運にまつわる神様ではなかったからです。

 

結局言いたかったことは「そこの神社が仕事運の神様ではなかったから行かなかった」という部分だったのですが、最初の5W1Hを意識しない文章で伝わったでしょうか?


おそらく伝わっていなかったと思います。文章の中に無駄が多かったからです。
おみくじや「歩いていける」というくだりは本筋とは関係ない話題ですし、そこの神社がどんな神様をまつっているのかは省略しても問題ありません。

 

発達障害、特にASDの人の場合、つい自分の知っていることや詳しいこと、自分に関することを話したくなってしまうものです。


その結果、本当に言いたいこととは特に関係ないことまで話したり、回りくどくなって要点を上手くまとめられず、相手に伝わらないといった事態に陥ってしまいます。

 

言いたいこととを正確に相手に伝えるためには話そうとしていることが整理されていなければなりません。
話を整理するためには話そうとしていることの中から無駄を省いたり、相手に伝わるような表現を使うことが大切です。そのために有効なのが5W1Hでいったん言いたいことを整理することなのです。

まとめ

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今回は言いたいことや話の要点をまとめられず、話が相手に伝わらない…という人に向けて5W1Hを使った対策法を紹介しました。

  1. 5W1Hで頭の中を整理する
  2. 無駄な部分は無いか、適切な表現はないか考える

といったことをふまえて話をすれば、本当に言いたいことが相手に伝わりやすくなります。

「何が言いたいのかさっぱりわからない」と思われてしまうと、正しいことを言っても信頼してもらえません。

ですが、今回紹介した5W1Hで頭の中を整理した上で話をすれば、相手にこちらの意図が正確に伝わるので信頼度が上がります。

 

今回の記事で会話での行き違いやすれ違いが少しでも減らすことができたら幸いです。

 

この記事は以下の情報を参考にして執筆しました。
『ちょっとしたことでうまくいく発達障害の人が上手に暮らすための本』
『誤解されない話し方』