TSUTAのブログ

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嫌な人のことがどーしても気になる!気持ちを楽にする方法【手順は2つだけ】

「嫌な人」のことで頭がいっぱいになっている―

こんなことってありませんか?

 

 

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・嫌な相手と距離を置くことが難しい
・仕事上、苦手な人と、どうしても関わらなければいけない
というように物理的に距離を置くことができない場合だったり、

・普段関わりのない相手だけど嫌な部分を一度見てしまって、
その人の嫌なところばかりずっと考えてしまう…
など。

 

このように、嫌な人のことを考えないようにすればいいんだけど、つい考えてしまうという人に向けてどうしたら相手を許せるようになるのかということを今回の記事ではご紹介したいと思います。

もちろん、相手の嫌な部分が気にならなくなればいいのですが、それがなかなか上手くいかないものです。
考えないようにしよう、気にしないようにしようと思えば思うほど頭の中が嫌な人のことでいっぱいになってしまいます。
特に発達障害の人の場合、嫌な記憶に頭の中を支配されやすいので無理に脳内から追い出そうとしてもできません。

そのため、今回は無理に嫌な人を追い出そうと躍起になるのではなく
嫌な人への見方を変えることで自然とその人の嫌な部分を受け入れる、許すことができるような方法を紹介していこうと思います。 

 

誰かの嫌な部分は、「なぜそうしたのか」が想像できると許せる


日常で誰かのせいで嫌な思いをしたときは、「なぜそうしたのか」という相手の心理や事情を想像できれば相手への見方が変わります。

誰かに嫌なことを言われた場合に「どうしてそんなことを言ったのか」を想像してみるのです。想像していくうちに相手への理解や共感の気持ちが生じていきます。

では「なぜそうしたのか」はどうやって想像すればいいのでしょうか?

手順としては以下の通りになります。

  • まず、嫌だなと思った部分を書き出す
    次に相手の嫌な部分をポジティブに言い換える

 

嫌だなと思った部分を書き出す

最初にやってもらうのは、相手の言動で嫌だなと思った部分を書き出していく作業です。

自分と考えが違うところ、納得できないところ、価値観が合わないと思ったところ、間違ってると思った相手の行動、相手のどんなところがきっかけで嫌な気分になったのか、相手の言葉/習慣/行動の中で直してほしいところ…などなど。

こういった内容を書き出してみてください。

 

相手の嫌な部分をポジティブに言い換える

一通り嫌な部分を書き出すことはできましたか?
それでは次はその嫌な部分をポジティブに言い換えてみましょう。

…とは言え、そう簡単に相手の嫌な部分を前向きに、肯定するような言い換えってなかなか簡単にはできないですよね。

 

嫌な部分→ポジティブへの言い換え方法としては、
「ネガポ辞典(主婦の友社)」のように本を使う方法があります。

このような本を読んでいると、「こんな言い換えもあるのか!」というように、自分だけでは想像できなかったポジティブ言い換えに出会えるのでオススメです。

 

本を読んでも言い換えできる表現が書いていない場合


もし本を読んでも、相手の嫌なところを言い換えることができなかった場合は次のことを想像してみてください。

  • その欠点がなければどんな人になるだろうか?
    その欠点がなければ、その人は、こんな不利な状況になるかも。

もし相手にその欠点がなかった場合どうなるのか。
これを想像することで相手の気持ちを読むことができたり、相手の事情を推測して理解/共感する気持ちが湧いてきます。

 

欠点がなかったらどうなるのか?を考える場合、
その人の社会的立場、職業、過去も絡めて考えると相手を理解しやすくなります。

 

具体的に考えてみましょう。

先日、飲食店の店主のTwitterを見ていると、
・サービスでオマケをつけたら、そのお客様にきついことを言われた
・申し訳なかった
という内容のことが書かれており、最後に
「そんな風にとらなくても…」という文章が追加されていました。

とても悲しい思いをされたのだということが伝わってきました。
しかし、最後の文章がどうしても気になってしまいました。
実際に直接言葉にはしていないものの、「こちらの親切は素直に受け取るべきだ。それなのに悪く受け止めるなんておかしい」といった気持ちが隠されているように感じて嫌だな…と思ってしまいました。

確かにTwitterの文章を読んでいると、その客の方の言い方にも悪い部分がありました。

ただ、私にとっては、親切を拒否された後にネットでその客を晒すような行為の裏に「押しつけがましい善意」を感じて嫌な気持ちになりました。


嫌な気持ちで頭がいっぱいになったところで、
どんな部分が嫌だったのか、その嫌な部分について何を思ったのか
書き出してみました。

・謝罪だけですまさずに「そんな風にとらなくても…」と追加したところ
・相手の受け止め方を否定しているようだ
・親切やサービスは素直に受け取るべきという考えが滲んでいる

これらを列挙していきました。いくつか挙げましたが、大まかなにまとめると
「押しつけがましい価値観」
を感じました。

 

さて、嫌な部分をあげたら次はポジティブへの言い換えです。


「押しつけがましい価値観」を言い換えるとどうなるか。
私は、「自分の価値観をしっかりと持っている」「自分の考え方に自信がある」というように言い換えてみました。

 
ポジティブへの変換ができたところで、次の段階です。

その嫌な部分がなけれなどんなデメリットがあるのか

を考えていきます。

 

もしも押しつけがましいところがなければ?
言い換えると、仮に自分の考えに自信がなければ、どんな事態が起こるのか。これを想像してみます。

 

想像する際に、その人の立場/状況/過去などを絡めるのがポイントです。

上の例だと、相手は飲食店の店主です。


もしも、自分の考えに自信のない店主であればどうなるでしょうか?


・経営方針にめちゃくちゃな口出しをしてくる従業員に逆らえず受け入れてしまう
・いろいろなお客様の要望にいちいち応えてしまい、元々の業務に手が回らなくなり時間不足やサービスの低下へと繋がる

といったデメリットが想像できました。


自分の考えに自信を持てなければ経営が上手く行かないだろう、と想像することで、「飲食店の店主という立場上、多少押しつけがましくなるのは無理もないことだな」と納得できました。

 


こうして相手のことを想像してみることで「なぜ嫌なことをしたのか」考え、共感/理解するきっかけになります。

もし相手のことをよく知らないのであれば勝手に過去を想像してみても構いません。

・まだその欠点が無かった時に痛い目にあったのではないか
・その欠点がなければ仕事を続ける上で不利になる可能性があったのかも


だから自分を守るためにその欠点を無意識に身に着けていったのではないか?

こう考えることができます。

 

相手の事情や心理が想像できる

・なぜそんな行動をしたのか
・今まで育ってきた環境に何らかの影響を受けているのではないか
・行動の裏に何か原因があるのではないか


これらを考えることができれば、相手の気持ちを考えることができ、
嫌な行為をするだけの理由、そうせざるをえなかった事情があったのではないかと考えることができます。

 

相手にも事情があったんだと思うことができれば、自然と相手を認める気持ちが出てきます。
相手を許す気持ちになるので、自分の心の中も軽くなります。

 

まとめ


誰かに嫌なことをされたら「なぜそうしたのか」を想像する

  • 【方法】
    手順1:相手の嫌なところを書き出す
    (どんなところが嫌なのか/自分はどう思ったのか)

    手順2:その嫌な部分をポジティブに言い換える
    ・本を使う
    ・その欠点がなければどうなるのか考えてみる(相手の立場や過去も考慮)
    →欠点がなければ不利になるからその欠点を身に着けたのだろう、と考える 

こういったことを考えることができれば、
どうして相手が嫌なことをしたのか
を分析し、理解/共感することができます。

 

相手の事情がわかれば「それなら仕方ないな」「あの人もつらい思いをしてきたんだな」と相手を許せるようになります。

 

嫌なことがあったとき、ただイライラやモヤモヤを溜め込むのではなく、嫌なことをするだけの何らかの理由が相手にもあったのではないか?を考えるようにすると自分の気持ちが楽になり、心も広くなります。

ぜひ試してみてください