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順調なときほどマイナス思考が必要!【プラス思考にはリスクがあります】

  • いつも前向きに考えているのになぜか失敗ばかり…

いつもプラス思考を心がけているのにうまく行かないことばかり、こんな人はまさにそのプラス思考こそ失敗の原因かもしれません。

 

「大丈夫」「なんとかなる」、というようにプラス思考を持つことで悲観的な考えから離れることができたり、前向きに挑戦することができます。

 

ですが、プラス思考にはリスクもあります。

 

今回の記事では、以下のことを紹介していきます。

記事の内容
  • ・プラス思考の抱えるリスク

  • ・順調なときほどプラス思考を控えよう

  • ・マイナス思考のメリット

 

プラス思考なのに失敗してしまう人、もしくはこの話題に興味がある方は以下お進みください

 

「目次」クリックで開閉します

 

プラス思考にはリスクがある

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悩んでいる時や不安になって落ち着かない時など前向きな考え、すなわちプラス思考をすることによって気力が回復したり立ち直ることができるようになります。

 

しかし、どんな時でもプラス思考をすればいい、というわけではありません。

なぜならプラス思考にはリスクがあるからです。

 

プラス思考はある意味、プラス方向への決めつけであると言えます。

したがって、プラス思考は、どんなときでもうまくいくという楽観的な考えに陥りやすく、向こう見ずな行動をするようになり、そして自分の望まない結果を導いてしまいます。

 

例えば、「その道のプロ」が起業して失敗してしまう場合も思考がプラス方向へ偏りすぎたことが原因と考えられます。

失敗してしまう「その道のプロ」が陥りやすい思考として、「自分には専門的な能力があるのだから起業したら、きっとうまくいく」というものがあります。

ですが、事業というものは専門的な知識や技術さえあればやっていけるというものではありません。自分で事務処理や雑務をこなさなければいけない時もありますし、経営する能力も必要です。

 

雇われていた頃は自分の専門的なスキルだけを発揮していればよかったので、「自分なら独立してもうまくいく」とプラス思考になります。

「本当に自分は起業してもうまくいくのか」というのを考えずに、プラス思考を使って根拠なく「自分なら成功する」と考えた末に、失敗への道を歩んでしまいます。

 

プラス思考で考えなく突き進んだ結果、事業がうまく行かずに廃業することになったり、廃業は免れたとしても、事務、経理、営業、人事などこれまでやってこなかった仕事に追われ、本業に回す時間がなくなり不自由な状態になってしまうという苦難の道を進むようになってしまうのです。

 

このようにプラス思考だけで考えてしまうと、失敗することがあります。

それはプラス思考が、何もかも自分にとって上手く行く、という一種の決めつけであるからです。

 

順調なときほどプラス思考は控えよう

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プラス思考は順調なときに陥りやすいので注意が必要です。


人は、うまく行かない状態に陥った時はプラス思考ができなくなるものですが、調子がいい時はプラス思考が起こりやすくなります。

 

順調な時のプラス思考にはさまざまな危険が潜んでいます。

例えば、会社で成果を上げ続けている人が陥りやすいプラス思考として次のようなものがあります。

  • ①根拠なく「自分には実力があるのだ」と勘違いし(プラス思考)、上司に反抗的な態度をとったり、同僚や後輩に横暴な振る舞いをする
    →結果、周囲から嫌われ孤立する

    ②根拠なく「自分の実力なら別の会社でもやっていける」と考え(プラス思考)、あてもなく仕事を辞めた
    →転職先が見つからない上に自分には実は実力がなかったと思い知る

    ③根拠なく「自分の会社なら安泰だろう」と考え(プラス思考)、業界や世の中の変化に気がつかない、というより目を向けずに日々を過ごす
    →結果、会社が倒産もしくはリストラされる

といった可能性があります。

このようにプラス思考に陥ると、根拠なく自分や自分の周りの状況はうまく行くと思い込んでしまいます。
 
したがって、順調なときほどなんでもプラス思考で判断するのではなく、マイナス面も考えるという思考の柔軟性が必要です。
 

マイナス思考にもいい面はある

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とは言え、マイナス面を考えてしまうと悲観的になったり行動できなくなるかもしれない、といった心配がありますよね。

ですが、マイナス思考にも良い面はあります。それは、マイナス思考をすることで

  • 失敗に備えることができる

というものです。

 

少しでも「お金がなくなってしまうかも」とマイナス思考で考えていれば、節約したり貯金をして将来に備えることができます。しかし、根拠もないのに「貯金はなくならない。なんとかなるだろう」とプラス思考で考えて、無駄使いを続けていれば、予想に反して、いつの間にか貯金が尽きていた…なんてことになります。

 

健康面でも同じですね。「身体を壊すかも」とマイナス思考で考えていれば、健康に気を使って食事の栄養バランスを考えたり、運動を日々の生活に取り入れ、病気に備えることができます。しかし、根拠なく「今まで病気したことないから好きなものだけ食べるし、運動なんてやらないぞ!」なんてプラス思考で考えて何もしなかった結果、生活習慣病にかかってしまって…なんてことになります。

 

このように失敗を避けるための準備ができる、という点でマイナス思考はメリットがあります。

 

「ほどほど」が大切

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ここまでプラス思考のデメリット、マイナス思考のメリットを紹介してきました。

一つ、注意してほしいことがあります。それは、

  • プラス思考もマイナス思考も、どちらもほどほどに取り入れる

ということです。

プラス思考ばかりに思考が偏ってしまうと、今回の記事で紹介したように根拠なく無謀な行動をしてしまい、失敗へと繋がってしまいます。

一方でマイナス思考ばかりになってしまうと、物事をなんでも悪い方向へ考えてしまい、鬱になったり行動する勇気がなくなってしまいます。

 

プラス思考とマイナス思考、どちらもメリット・デメリットはあります。

大切なのはどちらか一方ばかりの両極端な考えをするのではなく、どちらもバランスよく取り入れるようにすることです。

 

普段マイナス思考ばかりしてしまう人は意識してプラス思考を、

普段プラス思考ばかりの人は意識してマイナス思考を取り入れてみてください

 

まとめ

【結論】

  • 順調なときほどマイナス面も考えるように注意しよう

 

【理由】 

  • 順調なときはプラス方向へ決めつけしやすく、その結果失敗へと繋がるから

 

この記事は以下の情報を参考にして執筆しました。
『感情をコントロールする力』
『はじめの一歩を踏み出そう』