TSUTAのブログ

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失敗で悩むのが長引いてしまう人にオススメの考え方3つと切り替え方法

皆さんは失敗をいつまでも引きずってしまう、ということはありませんか?

  • ・あの時ああすればよかった
    ・どうしてあんなことをしてしまったんだろう

というように失敗を悔やみ、しかもその後悔がいつまでも長引いてしまう、ということはないでしょうか。

 

今回の記事ではこのように

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失敗をいつまでも引きずってしまう…

という人に向けてどういった対策をとればいいのか、ということを紹介していきたいと思います。

 

記事の内容

・失敗への後悔が長引きそうなときにオススメの考え方3つ

・後悔や自己嫌悪で頭がいっぱいになってしまうときの切り替え方法

 

失敗を引きずってしまうと、後悔や自己嫌悪で頭がいっぱいになり、他のことが手につかなくなったり集中できなくなってしまいます。


特に発達障害の人は気持ちの切り替えや感情のコントロールが苦手なので、失敗のことでいつまでも悩んでしまうことが多いようです。

 

失敗のことで考え込むのをやめて、早めに切り替えるように意識しないと、成長できません。

 

私はこれまで職場において多くの失敗を重ねてきました。
例えば提出する書類を間違えて上司にカバーしてもらったり、人間関係をこじらせてしまったり。


その中には失敗のせいで半年以上自己嫌悪に陥ったり、気分が落ち込んだままなんてこともありました。

 


仕事の失敗で悩みすぎて、睡眠不足になるほど苦しんだことがある私だからこそ、伝えられることがあると思います。

 

以下、体験談を交えつつ深堀りしていこうと思います。

 

 

 

「目次」クリックで開閉します

 

失敗への後悔が長引きそうなときにオススメの考え方3つ

 

失敗してしまったときに後悔や自己嫌悪が長引かないようにするためのオススメな考え方は次の通りです。

 

  1. 悔やんでも失敗した事実は変えられない、と考える
  2. 人生で失敗することはよくあること、と考える
  3. 失敗をよき経験として人生の糧にしよう、と考える

 

失敗してしまったとき「ああすればよかった…」「なんであんなことをしてしまったんだろう?」と思ってしまうことは誰にでもあることだと思います。

 

しかし、その中でも、失敗を引きずらない人もいれば、ずっと長い間失敗のことでクヨクヨ悩んでしまう人もいます。

私も職場で電話相手を怒らせてしまうという失敗をしてしまい、その失敗のことで悩みすぎて1週間ずっと眠れなかった、なんてこともありました…。

 

失敗を引きずってしまうのは後悔や自己嫌悪の気持ちをいつまでも手放すことができないからです。

失敗から生じてしまう負の感情を手放すためには失敗への考え方を変えることが有効です。

 

どのような考え方をすればいいのか、以下紹介していきます。

 

悔やんでも失敗した事実は変えられない

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失敗してしまったときは、「失敗は失敗。いくら悩んでも失敗した事実は変えられないことだ」ということを認識することが大切です。

 

発達障害の特性として「気持ちの切り替えが苦手」というものがあります。失敗のことでマイナス思考に囚われて頭がいっぱいになってしまう、という人はこの特性が原因で思い悩んでしまうのかもしれません。

 

しかし、いくら悔やんだところで「失敗した」という事実を変えることはできません。長い時間をかけて自己嫌悪に陥ったり後悔したからといって失敗を帳消しにはできないのです。

 

ですから、失敗は事実として受け止めて、「思い悩んでも失敗した事実は変わらない」と考えて、自分を必要以上に責めないことが大切です。

 

人生で失敗することはよくあること

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失敗は人生で何度でも起こることなのだ、と考えましょう。

 

どんなに立派な人でも人生で一度も失敗したことがない、なんてことはありません。人生は山あり谷ありです。失敗して落ち込む日があって当たり前です。

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失敗はよくあること、とは言っても
発達障害の自分は他の人よりも
失敗の回数が多い気がする!

 

確かに、発達障害者の場合、その障害の特性上、他の人が当たり前にできることでも上手くできないことがあります。

実際私も、電話応対が苦手で失敗を重ね、同期入社の人たちが実戦に入り軽やかに応対をこなしていく中で一人だけ研修が終わらない…なんてことがありました。

 

しかし失敗が人より多いからといって自分をダメな人間だ、と責める必要はありません。

 

他の人に比べて失敗が多い自分が嫌になっている、という人に向けてお伝えしたいのは以下の3点です。 

  •  偉人ですらたくさん失敗してきた
  •  「失敗した」というのは思い込みかもしれない
  •  多く失敗することで多くの経験を積める

 

偉人ですらたくさん失敗してきた

例えば画家のゴッホ。「ひまわり」の絵などが有名なポスト印象派の画家です。彼の絵は億単位の値段で落札され、各地で何度も展示が開催されていることから世界中で評価されていることが伺えます。

 

しかし、そんなゴッホでも800枚以上描いた絵のうち、生前は1枚しか売れなかったそうです。成功1つに対して、失敗が800以上です。失敗の回数、多すぎです。

失敗の回数が多くて悩んでいる人でも、ゴッホの失敗回数はなかなか超えないのではないでしょうか?

 

ゴッホに比べたら失敗の回数は少ない」

こう考えると自分はまだマシなほうかも、と気が楽になってきませんか。

 

「失敗した」というのは思い込みかもしれない

あなたが「失敗した」と思っていることでも周りから見たら失敗のうちに入らない、ということがありえます。

 

発達障害の人は真面目な人が多く、完璧主義なところがあります。
この完璧主義によって、些細な不備でも「失敗してしまった」と考え、落ち込んでしまうこともあるようです。

 

私の話ですが、以前趣味で漫画イラスト本を作ったことがあり、販売完了した後で塗り忘れに気がつきました。「塗り忘れがあったからこの本は失敗作だ」と思ってクヨクヨ悩んでいたのですが、購入してくれた人からは「良かったよ」「すごく面白かった」という感想をいただきました。

「でも塗り忘れがあったでしょ」と言うと、「え?そうなの?全然気づかなかった!」と返ってきました。

 

このように完璧でなければ失敗だ、という0か100かの極端な思考になりがちなのも発達障害の特性の一つです。この思考の影響で完璧主義になってしまい、少しの不足・不備でも大きな失敗のようにみなして、自分を責めてしまいます。

 

しかし、自分にとっては失敗したと思っていることでも、周りの人にとっては失敗としてカウントされない、些細なことかもしれません。

 

失敗した時は、「100点満点の結果じゃないから失敗だ!」というような考えをしていないか、一度振り返ってみてください。もしかすると自分だけが「失敗した」と思い込んでいるだけで周りの人にとっては失敗ではない、迷惑もかかっていないかもしれません。

 

多く失敗することで多くの経験を積める

人よりも失敗の数が多いと気が滅入るかもしれませんが、良いこともあります。それは、

  • 多く失敗すればその分多くの経験を積むことができる

ということです。

失敗を重ねている人よりも成功している人のほうが良い人生を送ることができると思うかもしれません。

しかし、実は成功している人よりも失敗した人のほうは成長できるチャンスに恵まれている、という点で良い人生に繋がる可能性があるのです。

 

どういうことか説明します。

「成功」の中には自分の実力で勝ち取ったもの以外にも偶然や幸運が重なって、たまたま上手く行ったという場合があります。

しかし、成功したことに浮かれてしまい、たまたま上手くできたのだということが頭から抜けてしまいます。

 

例えば、学校のテストを思い出してください。根拠はないけど当てずっぽうで解答したら◯だった、なんてことはありませんでしたか?

そしてテストが戻ってきたらテストの反省ノートを書くという宿題が出されます。このとき当てずっぽうで正解した問題については「正解しているんだから書かなくてもいいや」と思って書かなかったのではないでしょうか?

 

このように結果が成功だった場合、人はその成功が実力であるか偶然によるものであるかに関わらず振り返ることをあまりしないものです。

中には偶然手に入れた成功だということをすっかり忘れ、次に同じようなことがあったときに偶然や運の恩恵を受けることができず、失敗してしまう…なんてこともあります。

 

反面、失敗は成功に比べて振り返ろう、反省しようという気持ちが起こりやすくなります。なぜなら、

  • ・他人から「なんで失敗したのか」を聞かれることがある
    ・次に同じ失敗をしないように警戒する

といった理由があるからです。

 

反省すれば人は成長できます。

失敗が多いからといって、ただ悩むのではなく視点を変えて「多くの経験を積むことができた」と考えてみてはいかがでしょうか。

 

失敗をよき経験として人生の糧にしよう

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失敗をしてしまったときはその原因を明らかにしましょう。

 

原因を明らかにすることで同じ失敗を繰り返すのを防ぐだけでなく、次の仕事や人間関係にその失敗を活かすことができます。

 

原因を明らかにするためには結果に至るまでのプロセスに注目することです。

 

何か間違った行動をしなかったか、どこで判断ミスをしてしまったのかを解明してください

 

失敗した時に原因を探らず自己嫌悪で思い悩むだけだと成長しないし、また同じ失敗を繰り返します。それを防ぐためにもプロセスのどの部分で失敗への道に向かってしまったのかを把握することが必要です。

 

失敗の原因を知ることで自分の弱点も見えてきます。
その弱点を克服していけば自分の成長への繋がります。
つまり、失敗とは、原因を究明することで自分の弱点を知り、成長のための糧にすることができるものというわけです。

 

後悔や自己嫌悪で頭がいっぱいになってしまうときの切り替え方法

 

以上、失敗への考え方について説明しました。

それでもやはりどうしても失敗のことで悩む気持ちを手放すことができない場合は以下の方法を実行してみてください。

 

その方法とは

  • 今この瞬間のやるべきことに集中して取り組むこと

です。

 

どんな時でもその瞬間のやるべきことというものがあります。

ですが、失敗のことばかり思い悩んでいては、過去に囚われてしまい、今やるべきことに集中できなくなってしまいます。

 

失敗のことを気にしすぎてしまうのは思考することに意識を向けてしまうのが原因です。

 

逆に言えば、失敗のことを考えてしまわないように目の前のやるべきことに力を注ぐこと、これができれば失敗のことで思い悩まずに済みます。

 

まとめ:目の前のことに集中し、失敗を前向きに考えよう

 

失敗のことで思い悩むのを防ぐには目の前のことに集中することが大切です。

 

つい今やるべきことに集中できず失敗へ意識が向かってしまったとしても、思い悩むためではなく前向きに考えるようにしてください。

 

失敗してしまった時にただ落ち込むだけでは成長できません。

 

  • ・悔やんでも失敗した事実は変えられない
    ・人生で失敗することはよくあること
    ・失敗をよき経験として人生の糧にしよう

というように失敗を前向きに考えるように意識してみましょう。

 

 

この記事は以下の情報を参考にして執筆しました。
『「ゆるす」という禅の生き方』