キレてないのに誤解される!という人向けの『上手な怒り方』
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ほんの少し怒りを出しただけなのに相手をやたらと怖がらせてしまったり、
周囲の人に警戒される
今回の記事のテーマは以下の通りです。
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キレたと思われると損!怒りは上手に出そう
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理由:第三者に誤解されてしまうから
怒りを出した後に誤解されることがよくある人、もしくはこの話題に興味がある方は以下お進みください
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どのように誤解されるのか?
怒りを表す際に、キレたと思われてしまうと第三者に誤解され、損をします。では、どのように誤解されるのかを説明していきましょう。
「キレた」という言葉の使われ方と印象
現在の日本では、「キレる」「キレた」という言葉はいろいろな意味で使われているものの、言葉が与える印象は変わっていません。
「キレた」という言葉は元々は「怒りを爆発させる」「激しく怒る」という意味で使われていましたが、現在ではちょっとした諍いや軽く不満を出したときにも使われるようになっています。
ですが、言葉の使い方や意味が変化しているにもかかわらず、「キレる」「キレた」という言葉が与える印象は変わっていません。
例えば、「昨日、上司がキレたんだよ」と聞くと、その上司が大声で怒鳴り散らしたりその辺の物に八つ当たりをして激しい怒りをあらわにした…そんなイメージを持ってしまいます。
つまりちょっとした怒りを表した場合にも、元々の意味である「怒りを爆発させる」のイメージが伝わってしまうことがあるというわけです。
実際には少し厳しい口調で不満を言っただけなのに、その場にいなかったり事情をよく知らない第三者が聞けば、「ものすごく怒りを爆発させた人」といった印象を受けてしまうのです。
新人Aくん
昨日上司がキレたんだよー
※実際の様子↓
もー困るよAくん。提出してもらったデータ、ミスだらけじゃないか。気をつけてくれよ
上司さんキレたの!?こわっ!
別会社にいるAくんの友人
※友人が想像したイメージ↓
第三者に誤解されるとなぜ損なのか?
間違ったイメージが自分の知らない間に第三者に伝わってしまうと更に問題が生じます。それは
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誤解した第三者から更に悪い噂が広がっていく
ということです。
悪い噂は一度広まってしまうと自分で訂正することがほぼ不可能になります。
「キレた」という言葉から悪い噂が広まることで、見ず知らずの人にまで「キレるような人」、すなわち「怒りを爆発させるような人」といった偏見を持たれてしまいます。
自分の知らないうちに、そんなつもりがなかったのに「キレる人」の悪いイメージがいろんな人に広まってしまう、そういう点で「損」というわけです。
対策
フォローを入れる?
実際に激しく怒りを爆発させた場合でも、ちょっとした不満を漏らした場合でも第三者に「キレた」と伝わってしまうと損になるということをわかっていただけたかと思います。
では損しないためには、言い換えれば自分の悪い噂が広まらないようにするにはどうしたらいいでしょうか。
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トラブルになった相手に、キレたわけではなくちょっと不満を漏らしただけ、軽く叱ったつもりだったことをわかってもらう
などが対策として考えられます。
ですが先に結論から言うと、この対策は不可能です。
なぜならキレたかどうかを判断するのはこちらではなく、相手だからです。
自分の中ではほんの些細な怒りのつもりであっても、相手が「キレられた」と思ってしまえば、あなたはキレた人間ということになってしまいます。
「ちょっと不満を漏らしただけ」「軽く叱っただけ」というフォローを入れてキレてないことを伝えようとしても言い訳している、と思われ更に印象が悪くなってしまいます。
キレたかどうかを判断するのは相手側で、いったん「キレられた」と思われてしまえばフォローを入れても無意味なので、対策としては
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「キレられた」と思われないようにすること
が効果的だと言えます。
キレたと思われないようにする
論理的な怒りならOK
「キレる」「キレた」と近いものに「叱る」という言葉があります。
「キレる」「キレた」と「叱る」は似ているようで若干の違いがあります。
書籍『誤解されない話し方』によると、
・感情的な怒りは「キレる」
・論理的な怒りは「叱る」
と区別される、と言われています。
感情的か論理的かを判断するのは相手側のほうです。
よって、対策としては相手側に論理的な怒り、すなわち「叱った」と思われたらよいということになります。
では論理的な怒りとは何なのでしょうか。
論理的、というと筋が通っている、納得できる、合理的といったニュアンスがあります。
つまり怒りを出したときに筋が通っている、納得できる、合理的だと相手が受け取ってくれれば、論理的な怒りだと思われるわけです。「キレた」のではなく「叱った」のだと思ってもらえます。
相手のことを理解しておこう
ここで気をつけてほしいのですが、相手の性格や思考パターンなどを考慮した上で論理的に怒るようにしてください。
受け取る側の思考パターンや価値観、性格によってはこちらが論理的に発言したつもりでも、感情的に怒りを出したと思われてしまうことがあります。
それなら対策のしようがないじゃないかと思われるかもしれませんが、方法はあります。普段から相手をよく観察し、その人の性格や気質、理解力を把握しておくのです。
繊細でいつもオドオドしているような人を相手にする時は表情も口調も柔らかくするよう気をつけながら注意したり、いくら注意してもあまり響かない人相手であれば、その人がわかるような題材を例えに使ってみたり。
対応する相手によって怒りを出すパターンを変えてみてください。
受け取る側が納得するような怒りであれば、「キレた」のではなく「叱った」と思われるので、第三者に誤解が広まることもなくなります。
まとめ
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上手に怒りを出すようにしないと相手に「キレた」と思われ、第三者に「激しく怒りを爆発させる人」のイメージが広まってしまうので損!
【対策】
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怒りを出す時、注意や指摘をする際は相手に合わせた方法を使い、論理的な怒りだと思われるようにする。
そのために、普段から相手をよく観察し、性格や思考パターン、理解力を把握しておくこと。
普段から「キレる人」と誤解されやすい人は今回紹介した対策を使ってみてください
この記事は以下の情報を参考にして執筆しました。
『誤解されない話し方』
『お坊さんが教える「イライラ」がスーッと消える方法』