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【嫌われたくないから相手に合わせてます】自己主張が苦手な人でもできる、価値観の違う人とのつきあい方

 

 

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あの人の考え方、苦手。どうも反りが合わないなあ

こんなことを考えて人づきあいが億劫になることってありませんか?

自分と似た考え方の持ち主なら気楽につきあうことができますが、考え方や価値観が違う人だと、なんとなくつきあいづらさを感じてしまいます。

 

今回は「価値観の違う相手とのつきあい方」について記事をお送りしていこうと思います。

 

 

ここが推し!

①この記事で紹介している方法を実行すれば

・ストレスが減少する
・人間関係が楽しくなる

などの効果あり。

 

②価値観の違う上司とのつきあい方も紹介

 

 

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価値観は人それぞれ

 

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「十人十色」という言葉があるように、価値観やものの見方というのは一人ひとり違うものです。


例えば、「月収20万以上の会社で働かなければ生活できない」という人もいれば、それよりもっと少ない額でも「これで充分」と満足する人もいます。


しかし、価値観が大きく違う相手でも仕事上関わらなければいけない、など自分の意思とは関係なくつきあいを持たなければいけない人も存在します。

 

では価値観の違う人とはどんなつきあい方をしたらいいのでしょうか?これから紹介していこうと思います。

 

価値観の違う相手とのつきあい方

 

価値観の違う相手とつきあう方法は

  • 自分の場合は違う、ということを相手に率直に伝える。
    ただし工夫して伝えること

です。


この方法のメリットを紹介する前に、まず別の方法で相手とつきあう場合どうなってしまうのかを述べたいと思います。

 

無理して相手の価値観に合わせるとどうなる?

 

自分の考え方は違うということを黙ったままつきあいを続けるとどうなるでしょう。

 

本心では違うと思っているのに相手の価値観や考え方に合わせていた場合、たとえ好かれたとしても偽りの姿を好かれるようなものです。
嘘の自分を好かれたところで果たして本当に繋がっているとは言えません。上辺だけのつきあいになってしまいます。

 

また、自分の気持ちを抑えて本心とは違う価値観に無理に合わせようとすると惨めになってしまいます。
本心を誤魔化してまで相手に合わせようとするのは心の中に「傷つくのが怖い」「相手に嫌われたくない」「いい人に思われたい」という思いが少なからずあるからです。


確かに相手の価値観に合わせると、好感度は上がります。
例えば会社の上司。反発ばかりする部下よりも自分の意見にいつも賛同してくれる部下のほうを可愛がるでしょう。


しかし、無理して相手の価値観に合わせ続けていると、いつかは苦しむことになります。実際の自分と虚像とのギャップに押しつぶされ、行き詰まり、自分を見失ってしまうからです。

 

相手の価値観に合わせることのデメリットは他にもあります。


嫌われたくないという一心で自分の考え方を相手に合わせていたら疲れてしまいます。
人それぞれ価値観は違うのに相手が変わる度にその都度自分も合わせていたら毎回「偽の自分」を演じることになってしまうので精神的にかなり疲弊してしまいます。

 

ポイント

自分を偽り相手の価値観に合わせた場合のデメリット

・偽りの姿を好かれてしまうので上辺だけのつきあいになる
・偽りの自分と実際の自分とのギャップに苦しむ
・偽りの姿を演じることに疲れてしまう

 

以上の点から、自分の考え方は違うということを率直に言わずに相手に合わせるのはよくないと言えます。

 

「自分は違う」ことを相手に率直に伝える

 

本心を隠したまま相手の価値観に合わせることのデメリットをご理解いただけたかと思います。

本心を偽らずに率直に伝えること、これが価値観の違う相手とのつきあい方です。

 

ただし注意してほしいのが

  • 伝え方を工夫すること

です。

 

真っ向から反論するのはNG!

 

率直に言うのがいい、と言っても遠慮なくズケズケ意見を言ってしまうと相手の反感を買ってしまうので人間関係が悪くなってしまいます。

 

「いや、それおかしいでしょう」「こう考えるべきだ」という言い方をしてしまうと相手の神経を逆撫でしてしまうばかりか、「意見を押しつけられている」という印象を相手に与えてしまうからです。

 

まず相手への理解を示す

 

たとえ相手の価値観が違ったとしても、今後つきあいを続けていくならば真っ向から反論せずに、最初に相手への理解を示すことが大切です。

 

具体的には

  • ①「確かにそういう考え方もありますよね」でいったん相手への理解を示す
    ②「でも私の場合、こういうふうに考えているのですが…」と自分の考えは違うということをやんわりと示す
    ③自分の考えを伝える

といった方法です。

 

相手への理解を示すことのメリット

価値観が違う相手に対して最初に理解を示すことのメリットは

  • 人間関係が楽しいものになる

です。

 

なぜ理解を示すことが人間関係の好転に繋がるのか、理由を以下説明します。

 

こちらが相手の価値観に理解を示せば、相手も理解してくれるようになります。なぜなら、

  • ・人は自分が理解されたら嬉しい
    ・人は自分を理解してくれた人に敵意や反感は持たない

からです。

 

自分のことをわかってくれるんだ!と思える相手を嫌いになることってなかなか無いですよね。考え方は自分のものとは多少違うけど、この人は敵じゃない、と感じるようになります。

 

こちらが理解を示すことで相手を喜ばせ、敵意や反感を感じさせないようにすることができるので相手のほうに理解しようという気持ちを生じさせることができるのです。

 

自分にも相手にも「お互いを理解しよう」という意思があれば違いを認め合うことのできる関係になります。

このような状態になると、本心を偽らなくても自分の考え方や価値観を相手に伝えることができる、いわゆる風通しが良い関係になります。本心を伝えることができるので上辺だけではない、深いつながりを作ることができるのです。


また、自分をおさえこむことがなくなるので惨めな気持ちになって苦しんだり、偽りの自分を演じなくても済むようになります。

 

そうすると人間関係で悩むことがなくなり、相手と良いつきあいができるというわけです。

 

ポイント

価値観や考え方が違う相手にはまず理解を示す
結果、人間関係がよくなり、悩みもなくなる。

 

言いにくい相手の場合 (例)会社の上司

 

とは言え、いくら言い方を工夫しようと思っていても、自分の考え方は違うことを言いにくい相手も存在します。


会社の上司など立場が上の人相手だと、たとえやんわりとした言い方であっても「私の考えは違います」なんてなかなか言いづらいですよね。

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考え方が違うことを伝えたら出世に
悪い影響が出るのではないか

と不安になったり

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長いものには巻かれろ、というように
上司に合わせたほうが得策ではないか

という考えが浮かんでくるかもしれません。

 

会社の上司が自分の価値観と違った場合の対策は次のようになります。

  • ①やはり率直に自分の考え方を伝える(理解を示すことを忘れずに!)
    ②相手の価値観をそのまま認め、適度な距離を保つ

 

①やはり率直に自分の考え方を伝える(理解を示すことを忘れずに!)

抵抗を感じるかもしれませんが、やはり率直に言うほうがオススメです。勇気を出して「当たって砕けろ」のつもりで思い切って自分の考えを伝えるのです。

 

理由は次の通りです。

  • ・自分の考え方を伝えずに上司に合わせていると我慢することになり、ストレスが溜まっていくから
    ・腹を割って本心を打ち明けることで案外受け止めてくれる場合もあるから

 

上司に気に入られたほうが出世に有利、あるいは嫌われてしまうと日々の業務に支障が出るのではないか…こう考えて、上司の価値観に合わせてしまおうという気持ちもわかります。


しかし、ずっと自分の本心を誤魔化して上司の価値観に合わせ続けようとしてもいつかは我慢の限界が来てしまいます。


先に述べた通り、上司に見せている偽りの自分と心の中に隠している本来の自分との間に大きなギャップができてしまうのでストレスが溜まっていってしまいます。

 

「本心を言ってもどうせわかってくれないから」と思って上司の価値観に合わせてしまうかもしれませんが、腹を割って話すと意外にも理解を示してくれることがあります。


上司のほうがあっさりと「確かにその考えのほうがいいかもしれないな」とこちらに賛同することだってあります。その呆気なさに「今まで悩んでいたのはなんだったの」「もっと早く言えばよかった」なんて思うこともあるくらいです。

 

ストレスを避けることができる、理解してもらえる可能性があるという点から上司相手だとしても率直に自分の考え方や価値観を伝えることはメリットがあると言えます。

 

 

さて、価値観の違う上司に向かって率直に自分の考えを言う場合に考えてほしいことがあります。それは

  • 自分は普段から仕事を精一杯やっているか

ということです。

 

普段サボってばかりよりも、いつも精一杯頑張っている姿を見せているほうが意見を聞き入れてもらえる可能性が高まります。
仕事は不真面目なのに自分の考えだけを主張するというのは少々自分勝手な面がある、そうは思いませんか?

 

仕事を普段からきちんとこなすことで上司の好感度をあげておけば、たとえ価値観が違っていても受け入れてもらえる確率は上がるというわけです。

 

万が一、価値観の違う上司に嫌われたり、冷たい態度を取られてしまうこともあるかもしれません。
しかし、仕事を精一杯やっていて成果をあげている部下に対して、考えが違うという理由だけで冷たい態度をとるような上司はよほどのパワハラ気質でない限り、滅多にいないはずです。

 

上司との関係は悪くするよりも良くしたほうがもちろん賢明でしょう。

 

しかし、会社においては成果をあげることが最優先です。
いくら上司の価値観に合わせて可愛がってもらえたとしても仕事が全然できていなかったり、まったくやる気がなければ周囲から反感を買ってしまいますし、「ゴマすりだけの仕事ができない奴」「不真面目な奴」といったレッテルを貼られてしまうかもしれません。

 

それよりも、たとえ一部の上司と反りが合わなくても仕事を精一杯きっちりこなすほうが社会人として正しいのではないでしょうか。

 

それに、やるべきことを精一杯やっていれば周りの人はちゃんと見ていてくれるものです。
普段から与えられた仕事を着実にこなしていれば周りの人はあなたの仕事ぶりをわかっているので冷たい態度をとるような上司に対して人間的に問題ありとみなしたり、あなたに対して同情してくれます。


そうすると次第に上司の評判も悪くなるので、態度を改めてくれるか、あるいは評判の悪さが原因で異動になるといったことも起こるかもしれません。

 

 

ポイント

価値観の違う上司に自分の考えを伝えたいなら普段の仕事を精一杯きちんとこなすことが必要。

 

(理由)
仕事を精一杯こなしているかどうかで上司や周囲の態度や印象が変わるから。

  • ・上司の価値観にいつも合わせているので気に入られているけど仕事は不真面目な人
    →周囲からの印象は悪い

  • ・上司と違う価値観だけど仕事を真面目に精一杯やっている人 
     →上司にも聞き入れてもらえる可能性あり
     or
     →上司からは聞き入れてもらえないけど周囲から理解してもらえる

 

 

②相手の価値観をそのまま認め、適度な距離を保つ

 

それでもどうしても率直に言うなんてできない、あるいは率直に言ったけど聞く耳を持たずこちらの考えを否定された…などの嫌な経験をした場合はこちらの本心は伝えないのも一種の手です。

 

少し冷たいかもしれませんが、「こういう考えしかできない人なんだな…」と相手の価値観をそのまま認めてしまうのです。諦めの気持ちに近いかもしれません。

 

お互いに本心を伝え合うことのできる関係が理想的ですが、それが難しければ無理して本心を伝えようとしないほうがいいかもしれません。


先に述べたように、本来会社では成果をあげることが第一です。
本心を話して真に仲のいい関係を築くことが困難であれば、「この人はこういう考えの人なんだ」とみなして仕事で成果をあげることに集中し、価値観の違う上司とは適度な距離を保つほうが精神上、気が楽です。


具体的には、

  • ・関わるのは必要最低限にする。仕事で必要な場合だけつきあう
    ・どうしても関わる機会が多ければ反面教師にする

といったところです。

 

ただし、このように距離をとる場合でも自分の仕事を精一杯やることが前提です。


仕事を満足にできていないのに自分の都合で距離を置いたり、反面教師にする、言い換えると悪い例として相手を見ることは少々自分勝手、あるいは自分本位な面があるからです。

 

価値観が違っていて本心を聞いてもらえないような上司相手でも自分の意思で適度な距離を保つようにすれば、価値観の違いに関して多少我慢することになってもまだ耐えられます。自分で選んでつきあいの程度を決めているからです。

 

無理してつきあわないのもアリ

 

ここまで価値観の違う相手に対してのつきあい方を紹介してきました。しかし、「どうしてもつきあわなければいけない相手」「今後も親しくしたい相手」でないのなら無理してつきあう必要もないと思います。

 

なぜなら人とのつきあいは「縁」だからです。
自分の本心を偽らなくてもつきあうことのできる相手と巡り合うことはきっとできます。

 

また、自分の価値観が少数派だとしても、無理して多数派に合わせる必要はありません。多数派の意見が必ず正しいとは限らないからです。


例えば残業しまくり、労働基準法違反しまくりのブラック会社においては長時間残業するのは当たり前という考えが大多数かもしれません。法律に反してはいけない、長時間残業はよくないという考えを持っていてもその会社の中では少数派になってしまいます。


しかし、多数派だからといって法律に反して長時間残業するのなんておかしいですよね。このように明らかにおかしな価値観の人たちとはつきあわないほうが得策です。
蝕まれる前に転職あるいは退職してつきあいを断つべきです。

 

明らかに相手が間違っている場合の他にも無理して合わせなくていいときがあります。人によって価値観が違ってもいい話題の場合です。


例えば休日の過ごし方について相手と価値観が違っていた場合を考えてみましょう。


あなたは「休日は家で静かにのんびり過ごしたい」と思っていますが、相手は「休日に家にいるなんてもったいない!根暗!外に出て皆で遊ぶのが当然!」と主張していたとします。


価値観、まったく違いますよね。でもどちらが正しくてどちらが間違っているなんて決めることはできません。

このような場合、相手との人間関係が薄くなっても別に問題ないのならその場は適当に「ああ、そうですねー」と相槌をうっておいてつきあいを疎遠にしていくほうが無難です。


価値観が違う相手だとしても誰とでも仲良くするべき!という考えでいると疲弊してしまいます。価値観が似ている相手、あるいは価値観は違うけど仲良くしたい相手だけを選んでつきあいを深めていくほうが人生楽しくなるはずです。


つきあう相手を選んでしまうと交友関係が狭くなる、友達少なくなる、ボッチになると心配するかもしれません。


しかし、本心を誤魔化して多くの人間と上辺だけのつきあいをするよりも、自分の考え方をわかってくれる少数の人と深い関係を築くほうがよっぽど充実した日々を過ごせるのではないでしょうか。

 

まとめ

 

価値観の違う相手とつきあう方法は

  • 自分の場合は違う、ということを相手に率直に伝える。
    ただしまず最初に相手への理解を示すこと

 

上司など、率直に伝えるのが難しい相手の場合

  • ・思い切って話してみる
    ・率直に伝えることは諦めて適度な距離を保つ

     

    ★どちらの場合でも、仕事を精一杯やって成果をあげることが必要!

 

価値観の違う相手とは無理してつきあわない、という手もアリ!

 

今回、価値観の違う相手とのつきあい方についてお伝えしました。
関わる人すべてが自分と似た価値観であれば気が楽なのですが、なかなかそう上手くはいかないものです。


今回の記事で価値観が違う人とのつきあい方がわからないと悩んでいる方の不安を少しでも解消できたなら幸いです。