TSUTAのブログ

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いつも言いたいことが言えない人へ。嫌われないための怒りのテクニック

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いつも言いたいことが言えずにじっと我慢している、黙って耐えている。

こんなことってありませんか?

 

本心では怒りや不満を溜め込んでいるのに
「怒ったら嫌われてしまう」
「自分の本音を出したら人間関係が悪くなってしまうんじゃないか」

 

このように考えて
「嫌われるくらいなら自分が我慢するほうがマシ」
と、自分の気持ちに蓋をしてしまうんですよね。

 

今回の記事では、嫌われるのが怖くて嫌なことがあっても我慢しがちな人に向けて
・言いたいことを相手に伝えられて、
・しかも嫌われない、
という怒りのテクニックをお送りします。

 

そもそも、なぜ怒りを我慢するのか


「怒ったら嫌われてしまうから我慢する」

 

このように考えてしまう理由としては「他人からいい人だと思われたい」という願望や、子供の頃から身についてきた「怒りを出すことは悪いことだ」という思考が原因です。

・子供の頃に怒りを出したら、親に無視されたりひどいことを言われ、傷ついた
・幼い頃から親が怒りを頻繁に爆発させるのを見て「ああはなりたくないな…」と思った

このような体験をして育ってきた人は怒りを出すことはよくないことだ、と考え、自分の心を押し殺してしまいがちです。

 

また、アスペルガーさんによく見られる白黒思考の持ち主の場合も
「怒ったら嫌われてしまう」と考えやすくなります。
ちょっとでも怒りの気持ちを相手に伝えることは絶対に嫌われてしまうことなんだ、と考えてしまうのです。 

 

嫌われたくないからって怒るのを我慢してたら人間関係壊れちゃいますよ


いきなり脅すようなことを言ってすみません。

しかし、怒るのを我慢することは、人間関係崩壊へ繋がる道への入り口でもあるのです。

怒りはいつまでも我慢し続けていられない。いつか爆発する。 

嫌われるのが怖いから怒らない。

こう思って怒りを封じ込めるとどうなるのか。

たとえ一つ一つは小さな怒りでも、ずっと溜め込んでいると次第に怒りのレベルは大きくなってしまいます。
そうなると、我慢の限界がきて、ある日突然爆発してしまう、ということになるのです。


不満は伝えるのを先延ばしにするほど大きくなり、過剰に強い怒りを生み出します。
怒りが強くなってしまうと、自分の感情をうまくコントロールするのが難しくなり、怒りに我を忘れて、普段は言わないような暴言を吐いたりして相手を傷つけてしまいます。

怒りの感情に任せて衝動的に発した言葉は、一方的で攻撃的なので言われた相手は嫌な気持ちになってしまいます。

その結果、相手から嫌われたり、周囲から孤立してしまい、人間関係が崩壊するというわけです。

 

嫌われたくないという思いでずっと怒るのを我慢していたのに、限界が来て爆発した結果、他人から嫌われ、人間関係が崩壊してしまうという事態になってしまうのです。

  

怒りは小出しにしよう!

 

怒りは溜め込んでいると、いずれ爆発して人間関係の崩壊へと繋がります。

では、人間関係を壊さないためにはどうすればいいのか。その方法とはズバリ、

 

怒りを小出しにする

です。

 

どのくらいの段階で怒りを出せばいいのか

怒りを小出しにする、といってもどのタイミングで出せばいいのかわかりませんよね。

ポイントとしては
・できるだけ早いうちに
・怒りのレベルが小さいうちに
怒りを出すとベストです。

 

できるだけ早いうちに怒る

嫌なことをされて、怒りや不満が生じた場合、なるべく早いうちに怒りを表現することです。

なぜなら溜め込んでしまうと、後になってより強い怒りに発展していくからです。

とは言え、嫌なことがあってすぐに怒りを表現しようとするのはあまりよくありません。

相手から攻撃を受けた直後だと、こちらはカッとなっている状態なのできつい口調で相手を責めるかもしれないからです。

怒りが湧いてすぐの場合、思考が冷静では無くなるので攻撃的な発言をしてしまうかもしれません。


もしも、なかなか怒りがおさまらない、という場合にはその相手が視界に入らない場所まで移動して深呼吸するなどして落ち着きを取り戻すようにしましょう。

  • 【ポイント】
    嫌なことがあったら、早いうちに怒りを表現する。
    ただし、冷静でなければ少しだけ時間を置いてから。

 

怒りのレベルが小さいうちに怒る

ところで、怒りにはレベルがあることをご存知でしょうか?

一口に「怒り」と言っても、言葉にすると

「ムカつく」「腹が立つ」「イライラする」「むしゃくしゃする」「なんか嫌だな」「本っっ当にもう嫌!なんなのこの人!!」

というように様々ですよね。

今、あげた例のうち、

  • 「なんか嫌だな」
    「本っっ当にもう嫌!なんなのこの人!!」


を比べてみてください。後のほうが怒りのレベルが大きいように感じませんか?


このように怒りにはレベルがあり、なるべく小さいレベルのうちに怒りを相手に伝えることが望ましいです。

なぜなら怒りのレベルが大きい状態だと自分の感情をコントロールしにくくなるからです。

 

小さいレベルの怒りの例

 

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怒りにレベルがあることはわかっても、
今の自分の抱いている怒りが小さいレベルなのか
大きいレベルなのか、
いまいちよくわからない…

 

という人のためにどんな気持ちが「小さいレベルの怒り」なのか紹介していこうと思います。

主に、次のような気持ちが「小さいレベルの怒り」です。

  • 好きではない
    同意できない
    賛成できない
    嫌だ
    困った

「え?これも怒りなの?」と思うものもあるかもしれません。

ですが、このような気持ちが心に生じたら「小さいレベルの怒りが出てきてるな」と判断して早めに相手に怒りを伝えるようにしてください。

ちなみに怒りのレベルが上がると
「腹が立つ」「邪魔された」「イラつく」
となり、もっと怒りのレベルが大きくなると
「頭にきた」「キレる」「殴りたい」
と過激になっていきます。このレベルになると自己制御できなくなり頭ごなしに相手を怒鳴ったり責めたりしてしまいます。

 

正しい怒りの出し方

できるだけ早く、怒りのレベルが小さいうちに怒りを表現することが大切であることを説明しました。

ですが、ただ怒ればいいというものでもありません。

何が原因で怒っているのか、相手に何を望んでいるのかを具体的にハッキリと伝えるようにしましょう。

自分の望みが相手に伝わるためには「どのような言い方をすれば相手に伝わるのか」を考えなければなりません。

しかし、怒りが溜まっている状態だと冷静さを失っているので、こちらの要望が相手に伝わるように言い方を考える、という気遣いができません。

 

だから、不満を感じて早いうちに怒りを伝える必要があるのです。
怒りのレベルが小さい段階だと、まだ冷静さがあるので相手に伝わるように自分の要望を話すことができます。

 

また、怒りのレベルが大きくなった時に比べて落ち着いて話すことができるので相手もこちらの話をちゃんと聞く姿勢になります。

「おいコラアァ!お前いい加減にしろよ!!ここにゴミ捨てるな!!」と言われるよりも「ここにゴミ捨てられると、ちょっと嫌だな」と落ち着いて言われるほうが要望を聞く気になりますよね。

 

まとめ

怒りは溜め込むといつか爆発して人間関係が崩壊するきっかけになる。

そうならないための対策は、

怒りを小出しにすること。

です。

ポイントとしては

  • できるだけ早いうちに
    怒りのレベルが小さいうちに
    具体的にこちらの望みを相手に伝わるように言う

ことが大切です。

 

怒りを我慢することは人間関係を崩壊するきっかけになるだけでなく、病気の原因にもなります。我慢して取り返しのつかない状態になる前に早めに、軽いうちに怒りを出すことがベターです。

怒りを感じたとき、落ち着いて伝えることができれば、相手も応えてくれる可能性が高くなり、自分が苦しんでいる状況を改善することができます。

 

嫌われたくないから、とビクビクして我慢し続けるより思い切って自分の思っていることを相手に伝えてみてはいかがでしょうか。