TSUTAのブログ

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【仕事面】100%を求めてしまいがちな人に覚えておいてほしいこと【2つ】

アスペルガーの人の中には「完璧主義」の特性を持つ人がいます。

 

完璧主義の特性の持ち主である場合、全力を尽くしすぎてしまう、必要ないことまでやってしまう、という失敗をしてしまいやすくなります。

自分が頑張って出した結果で失敗してしまうと「今までの頑張りは何だったの…」と思ってしまいますよね。

今回はそのような完璧主義の人が仕事に対してどんな思考を持っていればいいのか紹介します。

 

「目次」クリックで開閉します

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完璧に仕事はこなさなくちゃいけない!

このように考えて、一切のミスも発生しないように、質の高い成果を出すために全力を尽くしたことはありませんか?

 

 

そして全力を尽くしたのに

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別にやらなくてもいいことまでやってしまった
結局時間とエネルギーも無駄に使ってしまった

といった経験をしたことはないでしょうか?

 

【仕事面】完璧主義の人に覚えておいてほしいこと【2つ】

 

完璧主義の人に対して覚えておいてほしいことが2つあります。それは、

  • ①仕事においては、ときに100%以外が求められることがある
    ②自分の考える100%が相手の求めているものとずれていることがある

ということです。

 

完璧主義の人の傾向

 

完璧主義の人は

  • ・全力を尽くしたい
    ・質の高い成果を出したい
    ・100%を求める

といった思考/行動をとってしまう傾向があります。

 

その結果、
自分にとって重要だと思うことは全部伝えたい、省略したくない
相手がひと目見ただけで全てを理解できるような、
クオリティの高いものを提出したい
といった気持ちが芽生えてしまいます。

 

完璧を求めすぎると何が起こるか

 

完璧主義に陥ってしまうと、

  • ・完璧を求めすぎて作業がなかなか完了しない
    ・一つのことに時間をかけすぎる
    ・やらなくてもいいことまでやってしまう

といった結果になってしまうことがあります。

 

完璧さを求めすぎてしまい、話を簡略化できずに詰め込みすぎてしまったりします。

(このブログは詰め込みすぎていないか若干心配ですが、そこは気にしないでいただけると幸いです)

 

100%になるまで一つの作業が終わらないので

  • ・他の作業に手が回らなくなる
    ・時間不足になって休憩時間を削ったり残業する羽目になる。ときには期限内に終わらない場合もあり。
    ・必要のないことにまで時間とエネルギーを回してしまう

というような事態になってしまいます。

 

完璧主義を求めすぎると周囲から良くない印象を持たれる場合もあります。

必要ないことをしてしまうので、当然周りからはあまり感謝されません。むしろ無駄なことしなくてもいいのに…と悪い印象を持たれているかもしれません

 

完璧主義には長所もあるけれど…

 

完璧主義は場合によっては役立つ長所になることがあります。

この完璧主義の特性は「精巧な芸術作品を作り上げる」というように妥協しないほうがいい結果を出せる仕事の場合は有益な特性だと言えます。

 

常に100%が求められるとは限らない

 

しかし、日本の会社では必ずしも「完璧」「100%」が求められていない場合があります。

  • 「いい感じで仕上げておいてよ」
    「ほどほどでいいよ」
    「適当なところで手を打ってよ」

職場でこのような言い回しを耳にしたことはないでしょうか?

 

これらの言葉は100%を求めるものではなく、かと言って手を抜きすぎても困るから程よい加減で仕事をこなしてよという意味を含んでいます。

会社で求められるのは100%出し切ることだ、とは断言できないのです。

 

自分と相手が求めていることは違う場合がある

 

さらに完璧主義の人が陥ってしまう罠として以下のような思い込みがあります。

 

  • 自分の考える100%=相手が求めている100%

と思い込んでしまうのです。

 

例えを出してみましょう。
家族から「親戚が遊びに来るから茶菓子を買ってきて」と頼まれたとします。

頼んだ人としては、「細かいことは気にしない親戚だから近所のスーパーでチョコパイなりルマンドなりお菓子を適当に買ってきてもらえればいい」と考えていました。

 

しかし、完璧主義さんは

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「万人に受ける茶菓子を選ばなきゃ」
「アレルギーの心配がないようなものを選んだほうがいいのか」
「親戚の年代にとってウケがいいお菓子は何か」
「どのくらいの価格帯のものを選べばいいのか」

など考えすぎてしまいます。

ご覧の通り、頼んだ人の求めているものと完璧主義さんの想像する出そうとしている結果は大幅にずれがありますよね。

 

これらの想像(理想)を全部満たすような茶菓子を買うとなるとずいぶん骨が折れそうです。

疑問に思ったことを相手に質問すれば無駄な労力を使わずに済むのですが、なぜか自分だけで考えて行動し、結果を出そうとしてしまいます。

 

自分が想像する「完成」と相手が求めている「完成」が違う、なんてことは仕事をしているとよくあることです。

自分の思っている100%=相手の求めているものと一致しているとは限らない、ということを忘れないようにすることが必要です。

 

まとめ

 

完璧を求めてしまいがちな人はこの2つを覚えておいてください

  • ①仕事においては、ときに100%以外が求められることがある
    ②自分の考える100%が相手の求めているものとずれていることがある

 

完璧主義の人の場合、相手が求めているのはどの程度のことなのか把握することが重要です。

しっかりヒアリングして相手が何を求めているのか理解できれば自分の思い込みだけで突っ走ってしまうことも減ります。

今まで仕事で余計な努力をしてしまった、という覚えのある人は今回紹介した2つのことを頭の中に入れておいてもらえれば幸いです。