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曖昧な表現がわからず職場でしょっちゅうトラブル…。そんなアスペルガーさんはソーシャルスキルを身につけよう!【具体例2つ】

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「適当にやっておいて」って…何をどうすればいいの?

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「あれ、やっといて」って言われた。「あれ」って何のこと?

曖昧な表現を使われるとしょっちゅうトラブルになってしまうことってありませんか?

言っていることがいまいちよくわからない、もしくは
自分なりに解釈して仕事を進めていたら後になって相手の真の意図とずれていたことに気づいたり。


今回は、このように曖昧な表現が苦手なアスペルガーの方に向けての対処法を紹介したいと思います。

 

 

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本記事の内容

 

アスペルガーは曖昧な表現が苦手!【ソーシャルスキルを身につけよう】
ソーシャルスキルの一例
まとめ

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アスペルガーは曖昧な表現が苦手!
ソーシャルスキルを身につけよう】

アスペルガーの人は障害特性として「曖昧な表現が苦手」という特性を持っています。

この特性をカバーする方法としてソーシャルスキルを身につけること」があります。

ソーシャルスキルを身につける」とは?

 簡単に言うと、

ビジネスマナー本やTPO解説本などの具体的なマニュアルを読んで
「曖昧な表現を使われたときの対人スキル」を学ぶこと

を意味します。



ソーシャルスキルの一例

例えば、曖昧な表現で指示されたときのソーシャルスキルの一例としては次のようなものがあります。
・周囲に確認する(自分の解釈のまま行動を始めない)
・職場で使われる曖昧な言葉の真の意図をある程度把握しておく

周囲に確認する(自分の解釈のまま行動を始めない)

曖昧な表現を使われて、よく意味がわからないなどの違和感を覚えたら周りに相談・確認するようにしてください。

 

①行動する前に相談

違和感がなくても、普段から曖昧な表現関連で痛い目を見ている人は実際の作業に取り掛かる前に自分の解釈が間違っていないか相談したほうがいいかもしれません。
相談しないまま自己解釈で行動してしまうと、後になって間違いに気づいた場合、リカバリーやフォローが困難になってしまうからです。

 

②行動の途中で相談

仕事に着手し、ある程度進めることができたらある程度区切りのいいところで経過報告に努めるようにしましょう。

(例)データ30件処理終えるごとに(もしくは1時間ごとに)
「これで合ってますか?」と聞く

 

 また、曖昧な言葉の意味がわからずに相談する際は
「◯◯って何ですか?」とただ質問するのではなく、
「◯◯とは~という意味ですか?」「◯◯について、おっしゃりたいことは~でしょうか?」
とある程度自分の解釈を具体化させて聞いてください。

解釈を具体化させることで相手に自分がどこまで理解しているのか、
お互いの解釈がどれほど離れているかということが伝わりやすくなります。

 

【相談の方法】

・どこまで理解できているか、どの部分で違和感を覚えているのか、どこがわからないのかを断片的にでも相手に伝える ・ただ質問するのではなく「~という意図ですか?」を自分の解釈を具体化させてその解釈が相手の真の意図と離れていないか確認する

 

話し手と聞き手、両者間で解釈が正しく一致していれば仕事上のミスや対人トラブルを減らすことができます。

また、自分の言いたいことを正しく理解してくれる相手に人間は好感を持つので解釈の一致は信頼関係を深くすることにも繋がります。

 

職場で使われる曖昧な言葉の真の意図をある程度把握しておく

一口に「曖昧な表現」といっても、職場によってさまざまです。

しかし、よく使われる表現というものもあるので紹介したいと思います。

 

【職場でよく使われる曖昧な表現】

具体例 真の意図

「手を抜く」
「適当にやっておいて」
「要領よく」

体力・意欲・集中力が途切れないように、適度に休憩を入れながら仕事への力の入れ方に強弱をつける

「折り合いをつける」

「妥協する」
「期限とコストの間で折り合いをつけて、仕事の優先順位を決める」

 

【対策】どういった基準や考え方で妥協すればいいのかわからなければ一人で考えずに周囲に積極的に相談する

「ほどほどにして切り上げるように」
「無理をしないように」

あまりに集中しすぎて倒れるのではないか見ていて心配になるような人にかける言葉。気遣い。

 

【対策】仕事の進捗状況と時間を見て
「一息つく時間なのかどうか」を確認するタイミングだとみなせばいい。

「だましだましでやってよ」

危うい状況ではあるが、なんとかやり過ごすために丁寧な扱いをする。

 

【対策】
・どのようにやり過ごすのか、加減の程度を詳細に聞く
・もしも失敗してしまったらどう対処すればいいか聞く

「簡単に~」「わかりやすく~」 相手が理解できるように、という意味。

 

よく使われる曖昧表現の例として、上記のようなものがあります。
ここで紹介した意図を覚えておけば実際に職場で表のような曖昧な言葉を使われた時にも誤解してしまう可能性を減らすことができます。

 

それでも心配であれば、やはり周囲に確認するのが望ましいでしょう。

 

まとめ

【曖昧な指示を出された時の対策】
ソーシャルスキルを身につける

【主な具体例】
・ビジネスマナーなどの本で勉強
・周囲に相談して真の意図を確認
・よく使われる曖昧表現を頭に入れておく

 

ソーシャルスキルを身につけるメリット】
曖昧な表現による誤解や勝手な解釈が減るので仕事のミス、対人トラブルが減り、信頼関係を深めることができる

 以上、「曖昧な表現を使われたときにどんな対策をとればいいのか」をご紹介しました。ソーシャルスキルについて勉強すると、曖昧な表現に関するトラブル解決以外にも仕事で役立つ知識を身につけることができます。ぜひやってみてください!